パック詰めで売られる生きものたち―エキゾチックアニマルの展示即売会

エキゾチックアニマル展示即売会の問題点

エキゾチックアニマルの展示即売会関連のページを、このページからたどれるようにしました。哺乳類・鳥類・爬虫類の対面販売が義務付けられたことで、いわゆる通販ができなくなり、1日もしくは2日間、イベント会場で多数の業者が集まって販売する形態の生体販売が盛んになってきました。

業者間・マニア向けと見られていたものが、一般・ファミリー向けのような扱いになってきたこと、本来すべきでないエキゾチックアニマルの飼育を助長してしまうこと、テレビ局が主催や後援として関与している場合があることなど、問題が大きくなってきています。

違法取引を経て日本に入ってきたと思われる動物や、そこから繁殖されたであろう動物など、グレーな生体販売が身近になってきていることに、マスコミが加担しているのが日本の現状です。

こうしたイベントでは、爬虫類は小さなプリンカップ(食品パック)に体を曲げた状態で入れられ、哺乳類は十分なスペースのない極小ケージに入れられ、猛禽は足を拘束され、売られます。法律上、常設店舗とイベントで基準等は違わないにもかかわらず、緩い運用がされています。しばしば、第一種動物取扱業の登録業者に義務付けられている生体ごとの表示義務が守られていません。

2019年の動物愛護法改正により、登録した事業所での販売が義務付けられたので、条文をそのまま解釈すれば、イベントの出店者もすべて現地での第一種動物取扱業の登録が必要なはずなのですが、なぜかイベント主催者の登録のみで出店者の販売可にしている自治体がほとんどです。大阪市は、イベント主催者の登録のみで実施を許してしまってはいますが、各出店者の名前を会場でノボリ等で示すことは不可としています。出店者は現地での登録をしていないからです。

▼撤収時の箱詰めの様子。準備から終了後の荷ほどきまで、数日間、小さい容器の中に入れられたままとなる

2021年

Good News! テレビ朝日が、東京レプタイルズワールドの後援から降りました!

関連記事

毎年、春と冬の2回、池袋サンシャインシティの展示ホールで、爬虫類などのエキゾチックアニマルの展示即売会である「東京レプタイルズワールド」が開かれています。いつもなかなかタイムリーに報告をアップできずもどかしく思っていますが、[…]

2020年

大阪のレプタイルズフィーバーは、なんとテレビ局であるテレビ大阪が主催です。どうなってるの?!

関連記事

[sitecard subtitle=関連記事 url=https://animals-peace.net/wildlife/stop-tv-osaka-reptilesfever.html target=]先日、「テレビ大阪にエキ[…]

関連記事

まだ詳細な経路はわかっていませんが、動物から人間に感染が広まったとされる新型コロナウイルス。感染拡大が日々報じられる中、野生由来だろうが何だろうが(天然記念物以外なら)何でも売っていい野生動物の展示即売会なんてとんでもない![…]

レプタイルズフィーバー 爬虫類 エキゾチックアニマル 展示即売会
会場写真

テレビ大阪主催の「レプタイルズフィーバー2020」会場の様子です。新型コロナウイルスにより出展を見合わせたブースもあり、来場者も少なめでした。ふれあい動物コーナーがひどいこのイベントの第一種動物取扱業の登録は、移動動物園であ[…]

2018年

日本国内で捕獲された野生生物も、こうしたイベントでは多数売られています。こちらの記事の後半に写真を掲載しました。

関連記事

2018年9月8日にTBS系で放送された「ジョブチューン 日本のスゴ腕ハンターに密着したら幻の食材&生き物 本当に獲れちゃいました!」、ネットでも批判噴出でしたが、とても不快な番組でした。大阪のペットショップ「from SCRATC[…]

2017年

東京レプタイルズワールド主催者側の主張とは?

関連記事

2013年レポートのページに載せていたものをこのページに分けました2013年レポート▼2017年のレプタイルズワールドの様子その後も、この展示即売会の様子は基本的には変わりません。過密すぎるイシガメの展示がなくなった程度です[…]

2014年

関連記事

去年12月に開催された「東京レプタイルズワールド2014冬」の様子をアップしました。狭いプリンカップから出ようとする様子、小さい檻の中で異常行動を起こしている様子は、いつの時代の話かと思いますが、これが現実に行われている野生生物の展示即売会[…]

2013年

東レプ2013

野生動物のTOPページに戻る

NO IMAGE

動物の搾取のない世界を目指して

PEACEの活動は、皆さまからのご寄付・年会費に支えられています。
安定した活動を継続するために、活動の趣旨にご賛同くださる皆さまからのご支援をお待ちしております。

CTR IMG