東京レプタイルズワールド2021冬、テレビ朝日が後援から降りました! 理由は非公開との回答

毎年、春と冬の2回、池袋サンシャインシティの展示ホールで、爬虫類などのエキゾチックアニマルの展示即売会である「東京レプタイルズワールド」が開かれています。

いつもなかなかタイムリーに報告をアップできずもどかしく思っていますが、2013年のレポート以降、ほぼ毎回スタッフもしくはボランティアの誰かが通ってきました。

最初のころはあったミシシッピアカミミガメ(ノーマル)の大量販売がなくなり(ただしアルビノは最近ふえている)、ニホンイシガメを多数過密に入れたトレーがなくなってきたこと、新型コロナウイルス以降はふれあいコーナーがなくなったことなど、多少の変化は感じますが、爬虫類は小さな食品カップに体を曲げて入れられ大量山積み、猛禽は足をつなぐ拘束展示、哺乳類は小さなケージやプラスチックケースに入れて並べられるというスタイルは変わっていません。

第一種動物取扱業の規制として販売業者に義務付けられている動物ごとの表示も、いまだに種名と値段だけであったり情報が欠けているものが多くみられます。

そもそも、エキゾチックアニマルの飼育は動物福祉上の観点から問題がありますが、多くの種で販売・取引のための野生からの捕獲が続いていること、脱走させれば外来種として定着する可能性があることなど、生物多様性保全の面からも問題があり、こういったイベントは好ましいものではありません。

▼動物も会場から逃げようとしている

ヘビ真菌症など、動物間の感染症の世界的拡大も、生物多様性に大きなダメージを与える可能性があり、また動物から人へうつる感染症の問題もあります。新型コロナウイルスが野生のコウモリ由来である可能性が指摘されて以降、世界的に野生動物の消費・取引の禁止・縮小が叫ばれてきました。日本の厚生労働省も、野生動物の家庭での飼育を避けるよう、はっきり書いています(下図参照)。

厚労省もこう言っている! 野生動物の家庭での飼育は止めましょう出典:「動物由来感染症ハンドブック2021」

テレビ朝日が後援から降りた!

そして何より、合法に輸入されたものか疑わしい動物が売られているにも関わらず、長い間、テレビ朝日がこの東京レプタイルズワールドの後援についていたことは、とても疑問でした。しかも、公共の電波を使って、このイベントの宣伝が行われてきたのですから、いったい日本のマスコミはどうなっているのか?と思ってきました。

しかし、2021年12月に行われた冬のイベントでは、突如、チラシやサイトからテレビ朝日の名前やロゴが消えたんです!

突然のことだったので、驚いて何度も見直しましたが、ありません。これはどうしたことだろう、やっとテレビ放送局としての社会的使命に目覚めてくれたのだろうか? それとも何か別の理由なのだろうか? 後援から降りることになった経緯を知りたかったため、PEACEでは昨年11月、イベント開催前日までに回答がほしいという形で、質問書をテレビ朝日の早川洋代表取締役会長・CEOあてに送付しました。

そうしたところ、期限の12月3日付けで広報部から回答をいただくことができましたが、質問事項に個別に答える形ではなく、以下のような簡単な内容となっていました。理由は公開されないとのことで残念ですが、テレビ局から回答が来ること自体が珍しく、回答には感謝したいと思います。ただ、密輸・密猟などの違法な動物取引に関しては、承知していないとのことで、本当にわかっていないのか、どこまで意識を持っての回答なのか、疑問が残りました。

主催者側へも詳細を確認したかったのですが、コンタクトできる手段がメールフォームのみとなっていたため、電話がほしい旨メールしましたが、折り返しの連絡は来ないようだったので、第一種動物取扱業の申請者である有限会社トップクリエイト(水槽などのペット用品を扱う会社)に電話をしました。テレビ朝日が後援を降りた理由について、「わからない」との伝言が事務所から折り返しあっただけで、詳細を聞くことはできませんでした。

なぜテレビ朝日が後援から消えたのかはわかりませんが、エキゾチックペットの商業取引が国際的な問題であることを踏まえ、今後も関与しないことを願いたいです。

2021年冬の東京レプタイルズワールド

2021年12月4日・5日に開催された「東京レプタイルズワールド2020冬」に行ってきました。

プリンカップやプラケから出ようともがくトカゲ、カメなどの爬虫類たちの姿はいつもと同じですが、衝撃を受けたのは、スナネコが会場にいたことです。タイCBとの表示でした。巣箱に入り込んで外の様子をうかがっており、目が合ってしまいましたが、撃たれたような気持ちになりました。本来なら遠くアフリカの砂漠で生まれるべきだった彼らが、なぜこのようなところで檻に入れられて売られているのか。ふいに人身売買を見たようにショックで、あまりにも身勝手な人間のやり口に、怒りがわきます。

隣の床に置かれたケージには、ケープペンギンのペア900万。いったどこから来たのか。モラルなき動物売買を象徴するかのような一角です。

冬ですが、会場の暖房は暑いくらいにしてあり、熱帯産の動物合わせとしてはよいのでしょうが、暑さに弱いチンチラが今回ふえていたようなのは疑問でした。新型コロナ以降の飼育動物消費拡大で、チンチラなどの小動物が売れているという話も聞きますから、売れ筋として連れてこられているのでしょうが、中にはへばっているように見えたチンチラもいました。なぜ連れてくるのか。

オーストラリアからの密輸が絶えないマツカサトカゲも、少なくとも4店舗で見かけました。ある店舗では、マツカサトカゲを入れているプラケの前にデカデカと撮影禁止の掲示。どうして撮られたくないのかな?と思いますね。

猛禽も相変わらず多数拘束販売されていましたが、サメイロイヌワシのような一回り大きい大型の猛禽を展示販売している店もあって驚きました。飛び立とうとして紐に引っ張られて落ちるときも、力が強い分、強く落ちて、かわいそうでした。

この日、実は東京ECO動物海洋専門学校のキャンパス前では、イルカショー、動物園の問題について訴える街頭アクションが行われていたのですが、その東京ECOも、このイベントに毎回出展していて、この日もブースがありました。若い人たちに教育する立場の学校が、こうしたモラルなき動物売買と一体となっていることを改めて疑問に思います。ブースには、キャンパスにペンギンを連れてくることを宣伝するパネルが置かれていて、動物などこの人たちにとっては商売をするための道具にしか過ぎないのだろうと思いました。

▼パック詰めで売られる生きものたち―エキゾチックアニマル展示即売会についてエキゾチックアニマル展示即売会の問題点

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