<コンゴ民主共和国>野生生物保護の要職にある役人が賄賂をもらい中国に希少動物を密輸

コンゴ民主共和国の役人が重大汚職指定され米国入国資格を失う

2023年8月16日、アメリカ政府は、コンゴ民主共和国(DRC)の公務員3人とその妻2名を、重大な汚職への関与を理由に入国資格を持たない者として指定したと公表。

United States Department of State

彼らは公職を乱用し、賄賂と引き換えに、偽造許可証を使用してコンゴ民主共和国(DRC)から主に中華人民共和国にチンパンジー、ゴリラ、オカピ、その他の保護された野生生物を密輸させたとのこと。役職名を見るに、コンゴ自然保護研究所(ICCN)の元所長や、元CITES管理当局の長など、コンゴの野生生物保護の要職にあった人々です。

アフリカでは賄賂が日常的と言われますし、レンジャーが密猟者に殺害される厳しい状況があることは確かです。しかし、チンパンジー、ゴリラ、オカピなどまで密輸出させて利益を得るとは、度を越しているだけでなく、命をかけて保護の仕事に従事する人々のことをどう思っているのかと思ってしまいます。

Nation

The officials worked in conservation-related offices and ar…

アメリカ政府は強い言葉で、同国での野生生物保護の取り組みを毀損するものだと非難しています。

日本向け輸出も急増しているのだが…

気になったのは日本向け輸出です。

コンゴ民主共和国から日本向けても、CITES付属書IIの動物の輸出があり、2021年~2022年にかけて爬虫類の輸出が急激に増えています。それまで10年以上実績はなかったにもかかわらずです。ネッタイヨロイトカゲの輸入などは2年間で1100匹にも及びます。もちろん、ほかの種も含め、すべて野生捕獲(WC)。

もちろん輸出の経緯は不明ですし、中国以外のどの国に密輸されていたのかもわかりませんが、野生動物を買いたがる側のモラルも問われる問題です。

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