コモンマーモセットの脊髄損傷実験について、先日公益社団法人実験動物中央研究所(実中研)から回答が来た件をご報告しました。
この回答に関し、「当会でお聞きしている点についてはあまりお答えをいただけておらず、やはりあの実験は『あの発表のためだけのものだが、委員会で承認をうけたものである』と解釈せざるを得ないのかと受け止めているところ」と返信をしたところ、実中研から11月27日付けで回答書への補足が来ました。
回答書のページにはPDFで掲載させていただきましたが、全文は以下の通りです。狭義には当会が懸念したような解釈もありうるが、目的は実験手技の洗練だというのが主旨です。しかしそれであったとしても、手技訓練のためだけにコモンマーモセットを「消費」しているのかという疑問は残ると思います。
弊所回答書をご査収の旨、ご連絡頂きありがとうございます。
ご返信にありました『やはりあの実験は「あの発表のためだけのものだが、委員会で承認をうけたものである」と解釈せざるを得ないのか』とのご懸念が、ご聴講の発表内容に限定されたものとの理解でよろしければ、狭義においてはそのような解釈もあるかと思います。回答2にありますように、当該実験の目的は使用数の削減につながる実験手技の洗練にあります。動物実験委員会は、計画の適正性は当然のことながら、当該実験で得られた結果が国内外の研究者により脊髄損傷の研究や治療法開発に活用されることへの期待も鑑み、本実験計画を適合と判断しました。
ご懸念が払拭されなかったことは遺憾ですが、以上補足させて頂きました。
動物実験に使われるサルたちについての記事一覧です。目次実験用ニホンザルを繁殖する国家事業[sitecard subtitle=関連記事 url=https://animals-peace.net/experiments/[…]