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日本実験動物医学会のニュースレターに動愛法改正について

日本実験動物医学会のニュースレター「実験動物医学」No.49が公開されていますが、巻頭言が動物愛護法改正についてでした。

実験動物の獣医学的ケアを担保するために獣医師の役割を明確にせよというのがこの団体の主張であり、動物愛護法改正を真っ向から否定するその他の利害関係団体とは主張を異にしています。

欧米やアジアも含め海外の状況を知っていたら、これくらいの危機感を持つのは当然かと感じますが、加計学園に関する議論を見ていても実験動物/動物実験の管理に携わる獣医師の役割を国が理解しているようには全く思えません。

獣医師が動物実験しているのだとか、トンチンカンな話がたくさん出てきました。(別に獣医師も動物実験はしていますが毒性試験や創薬研究の動物実験の実施者が獣医ばかりだなどと言えるでしょうか? 国民をミスリードさせようとするのもほどほどにー)

むしろ獣医師もいないような施設で動物実験を行ってきたのが日本じゃないか!と思うわけですが、こういうときの獣医師というのは1実験者としての獣医師というより、その施設の動物実験全体のマネジメントに関わる仕事をする獣医師のことですよね。

動物実験そのものが今後ふえるとは思えないですし、創薬等に関わらず動物に関わる仕事全般でいま必要とされているのは国際水準の動物福祉に対応していくための人材育成かと思うのですが、福祉の「ふ」の字も出てこないのも新獣医学部話の胡散臭いところです。本当に国際動向を知っているというより、利益誘導のためにシナリオを書いたのだろうなと感じてしまいます。

そういえば、薬事日報に興味深い記事がありました。やはり企業が獣医師に求めている役割としては「管理獣医師としての適切な実験動物管理の実施」が一番回答が多いそう。当たり前のような気はしますが…参考までリンクします。

<参考>
日本実験動物医学会のニュースレターには、第160回日本獣医学会学術集会、実験動物医学シンポジウム「実験動物としてのブタ〜最新の応用例から動物福祉まで〜」の抄録として、東北大学・末田さんのブタの福祉に関する原稿も収載されています。

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