大手化粧品企業も次々と動物実験廃止を宣言していますが、化粧品メーカーは原料を開発・製造する会社からも原料を購入して商品をつくっています。
それら原料メーカーの動物実験の動向はどうなっているのでしょうか?
6月3~5日にパシフィコ横浜で開催された「第7回化粧品産業技術展(CITE JAPAN 2015)」に、2日間行ってきました。化粧品原料メーカーを中心に、化粧品産業に関わるさまざまな分野の企業の出展と技術発表の場として設けられた展示会で、2年に1度開催されているものです。
実際に行ってみて感じたことですが、予想以上にEUでの化粧品の動物実験禁止の影響は大きく、「現在は(化粧品分野では)動物実験を行っていない」との声を多く聞くことができました。
既に医薬部外品に使うことのできる原料の中から新機能の研究をする、もしくは安全性データの提出が義務付けられていない化粧品で新原料を出すといった方向性にあり、全体にナチュラルな素材が強く意識されている傾向があるように感じました。
ただし、医薬部外品の申請に関する厚生労働省の動向を様子見している状況でもあり、各社、化粧品分野に関して動物実験しないことをポリシーとするには至っていないと思います。新原料の位置づけはやはり重要であり、日本が禁止に至っていない状況では、現在の状況が続くかどうかについても不確かなものがあると感じます。
実際、一部の企業では、動物実験を行っているとの回答がありました。
詳細な報告は、日本の3団体で構成する美しさに犠牲はいらないキャンペーンのサイトをぜひご覧ください。
動物実験を受託する企業も、in vitro試験(いわゆる代替法)とヒト試験のみを掲示
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