「動物で実験するのでなければ難しい」と言われている分野は幾つかありますが、そのうちの一つ、「薬物動態(吸収・分布・代謝・排泄)」についても動物実験の代替を進めるため、欧州委員会直属の研究機関である「共同研究センター」(JRC)が新しい方法論についてとりまとめた報告書を公表しました。
そのことを伝えているJRCのニュースの翻訳を掲載しました。報告書は専門的な内容ですが、ニュースは「薬物動態って、なに?」がわかりやすいように翻訳をしてくださっていますので、ぜひお読みください。
ちなみに、このJRCのの中に、動物実験代替法の評価研究を行う「EURL-ECVAM」(欧州動物実験代替法評価センター)を置くことが、EU加盟国が守るべき「実験動物の保護に関する指令」によって定められています。
JRCのサイトには、日本とJRCの協業に関する日本語リーフレットのPDFデータがアップされていますが、日本の動物実験代替法評価センター(JaCVAM)との協業を大きく取り上げており、この課題を重視していることがわかります。日本政府側の意識が、ここに追いついていないように感じられるのは残念なことです。
※スケジュールの画像は、専門的なのでほとんど英語のままです。ご容赦ください。
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