10日ごとに死んだのではなく四捨五入? 東京大学からは回答なし

今年も年の瀬が近づいてきます。
まだご報告で来ていないことが山のようにたまっていていて心苦しい状況です。

いろいろアップして行こうと思いますが、まずは回答がなく終わったもの。

東京大学は分子細胞生物学研究所(分生研)で行われた論文不正について、先日12月25日に追加報告を行いました。

5本の論文で不正が認定された分生研の渡邊嘉典教授については、他の論文まで調べ、不正がなかったと公表しました。しかし、夏に「不正なし」と認定された医学部の論文のほうは、あれっきりのようです。

医学部の不正告発ではマウスがきっかり10日ごとに死んでいる不自然さが指摘されていることについてブログでご紹介しましたので、その後のことも記録しておくと、東大はこれは、エクセルの表からグラフにするときに一部が四捨五入された(つまり不正ではなくミス)という説明をしたそうです。

東大は非常に簡素な内容しか公開していないので、詳細は科学ライターの詫摩雅子さんの記事をご覧いただければなのですが、10日ごとの折れ線になったのはソフトのせいなのだとか。

言い訳としては天才的ではないか?というのが率直な印象でしたが、仮に四捨五入がされたのだとして、全ての期間でそうなっていないのはなぜなのか不思議です。(この変化がソフト上で再現できているなら別ですが・・)

また四捨五入が本当だったとしてもマウスが生きているかどうかチェックする間隔が長すぎる可能性は残るのではないかとも思い、東京大学広報にマウスの飼育管理について質問しましたが、回答はありませんでした

まあ結局、マウスの飼い方なんてどうでもいいんでしょう。動物実験自体が、都合のいい結論を導き出すための道具ですから。不正ひとつきちんと調査できずに、自主規制でちゃんとやっているとか、論文で説明責任を果たしているとか、嘘も休み休み言えと思います。

回答がなかったこともご報告しなければと思い、今ごろアップしました。


医学部論文の不正調査結果の発表について疑問を持っており、
詳細を教えて頂きたいと考えております。
以下の点について教えていただけないでしょうか。
全て、マウスの死亡日が10日ごとになっているグラフについてです。
ご回答のほど、よろしくお願いいたします。

1)元データ(マウスの死亡日)の多くが四捨五入されてグラフが作られていたとの説明があったと聞いていますが、四捨五入される前の死亡日を一覧で教えてください。

2)四捨五入されてしまった理由はどのようなものでしょうか?

3)元データが保存された年月日(タイムスタンプ)について確認されているでしょうか?
告発後の日付であれば、告発を受けてデータを改ざんした可能性もあると思いますので、そこまで調べたのかどうかを教えてください。

4)この実験では、何日ごとにマウスの死亡を確認していたのですか?

5)死体は、次の確認日が来るまで、ずっと放置されるのでしょうか?

6)給餌・給水・床敷の交換はそれぞれ何日ごとだったのですか?

7)実験室への入室の記録等と合致しているかどうかは調査されているのでしょうか?

8)東大では、マウスの飼育を伴う実験において、マウスを観察しない日が最大何日続いてもよいとされているのでしょうか?
例えば、「毎日チェックすべき」「最長で1週間に1回見に行くのでもよい」等、ルールがどうなっているか教えてください。

大変細かくお聞きして申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

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