3月8日、動物商としては老舗の有竹鳥獣店(東京都大田区東糀谷)が倒産したとの報道がありました。日本動物園水族館協会(JAZA)の維持会員でもあり、同会加盟の園館を相手に商売をしていることがウェブサイトからも伺える業者です。過去には、グレーな動物の輸入を巡って、いろいろな問題がありました。
倒産と聞いて驚きましたが、ニュースの翌日に東京都の動物愛護相談センター(城南島出張所)に確認したところ、なんと数か月前から連絡がとれなかったとのこと。はっきり教えてくれるわけではないので推測ですが、特定動物の許可の更新が過ぎていると思われ、センターから連絡をしていたようです。しかし連絡がとれなかったそうなので、倒産のニュースに驚かれていました。それなりに前兆はあったのですね…。
動物が現地にいるのかどうかについては、取引先同士の仲介と輸送が主な業務だったはずだとのことで、施設は輸入時の一時保管がある程度との説明でした。昔は、窓からキリンが首を出していたとかいう逸話も記憶がありますが…
しかし、もし動物が同社にいたとしても、債権者がいるということは、基本的にお金に変えなければいけない状況ではあるでしょう。(残念ながら)
記事に破産管財人の名前が載っていたと伝えたところ、センターとしては何とか連絡を取り、動物についても確認をしてくれるとのことでした。
老舗の有名動物商倒産ということで時代の節目を感じますが、エキゾチックアニマルの輸入自体は衰退どころか盛り上がっており、新たな勢力図に書き変わっているのだろうな…ということを感じます。
▼ウェブサイト最後の最新ニュース。これらの動物はどこへ行ったのだろうか…
追記
何のことはない、有竹鳥獣店は都内の別の場所で別の名前で営業を再開しています。この業界の人たち、なかなかやめることができない。懲りない人たちです。