茨城県畜産センターの牛の虐待について、書類送検が報道されました

書類送検が報道されました

茨城県畜産センターでの牛虐待が書類送検された件ですが、新聞・テレビで報道されました。

報道されている県側のコメントも、虐待していないという強い態度から、不適切な扱いはあったことを認める表現に変わっています。問題があったことを素直に認めてほしいものですが、態度には変化が見られるように感じました。

読売新聞茨城版 1月24日
「牛虐待疑い 書類送検 畜産センター職員ら 動物保護団体が告発」

NHK 水戸放送局 1月24日 18:10~「いば6」
「茨城県畜産センターで牛虐待か 職員ら8人と茨城県を書類送検」
https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20250124/1070026283.html

毎日新聞茨城版 1月25日
「飼育の牛を虐待の疑い 茨城県畜産センターの職員ら書類送検」
https://mainichi.jp/articles/20250125/k00/00m/040/040000c
https://news.yahoo.co.jp/articles/c753303635acedc36b49d692c533248c653e8304

茨城新聞 1月25日
「茨城県畜産センターで飼育牛虐待疑い 内部告発で判明 元・現職員8人と県を書類送検 県警石岡署」
https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=17377203169513
https://news.yahoo.co.jp/articles/a1f5e80a06a95d34f28d6e21206c1292641f4c8d

現代ビジネス 2月8日 ※追記しました
「『日常的な暴力と劣悪な飼育』《牛虐待の疑い》で『茨城県畜産センターの職員ら8人と県』が書類送検も…『抜き打ち検査の予定はない』」
https://gendai.media/articles/-/146401
https://news.yahoo.co.jp/articles/b00c834e1286e8221e91ca9655bb5d69d049506e

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プレスリリース2025年1月22日茨城県畜産センターで行われた牛への数々の虐待について被疑者が動物愛護法違反で書類送検されました内部告発により判明していた茨城県農林水産部畜産センター(住所:石岡市根小屋1234)の牛に対する[…]

畜産センター側の反応

ちなみに、茨城県畜産センターは、送検がされた直後の1月23日、新たにサイトのアニマルウェルフェアの取り組みのページに、牛のブラッシングを始めたことを掲載しています。告発に関わった元従業員の方が働いていたころは、誰もブラッシングなどしていなかったのに

告発事実があった当時、ほかの従業員らは昼休みをのぞいて毎日3~4時間ほども休憩をとっていました。休憩室でタバコを吸ったり、スマホをいじったり、自分のバイクの手入れをしてエンジンをかけて吹かしていたりもしていました。「わらび」を大量にとってきた職員もいたことは、驚きです。業務時間中です。

こうした実態が改善されているのかどうかは私たちでは確認のしようがありませんが、例えば松山市では昨年12月、勤務中にジムに通っていた総合公園職員が懲戒解雇となっています。本来であれば畜産センター職員は、この意味でも処分の対象のはずです。

動物愛護法改正の機運を高めよう!

茨城県畜産センターについては、昨年12月に杉本彩さんの公益財団法人動物環境・福祉協会Evaが議員会館で開催した「改正動物愛護管理法を考えるシンポジウム」でも取り上げられました。現代ビジネスでこの問題について記事を書いている記者の森映子さんの講演があり、そのなかで紹介されました。

このシンポジウムの内容についても現代ビジネスが詳しく報じていますので、ぜひご覧ください。

FRaU | 講談社

動物虐待など動物の問題に関して関心を持つ方が増えている。しかし、「高まりはあっても動物を取り巻く環境には問題が山積みです…

この記事では、動物愛護法第10条の畜産動物・実験動物に関する除外規定が第25条にまでかかっている問題についても触れてくれています。第25条は、不衛生な飼育環境や虐待のおそれのある状況について勧告・命令などができる内容で、個人の動物飼育者のところにも、この条文を根拠に行政は指導に行くことができます。しかし驚いたことに、畜産動物・実験動物を飼育する現場はこの規定から除かれており、行政は立入すらできなのです。

動物福祉・虐待防止の観点から、これらの施設に公的機関が改善を求められないなどというのは、国際水準からみても考えられないことです。

動物取扱業に含めることももちろん私たちは求めていますが、それ以前に、動物愛護法には、このような欠陥があることを知ってください。


まとめページ

2023年7月、PETAアジアが茨城県畜産センターの牛の暴力的扱いや劣悪な飼育環境について、内部告発に基づく暴露を行いました。動物実験施設でもあるこの施設の問題について、PEACEでも投稿をしてきましたので、このページから関連情報をたどれる[…]

アクションをお願いします

署名にご協力ください日本が最大の消費国 ジャコウネココーヒー「コピ・ルアク」の取り扱い中止を求めるアクション[sitecard subtitle=関連記事 url=https://animals-peace.net/ac[…]

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