カラー染色されたアフリカツメガエルが流通 京王百貨店新宿店は卸元へ「返品」

先日、動物ジャーナリストの佐藤榮記監督のブログに強烈な色とりどりのアフリカツメガエルの写真が掲載され、驚愕しました。明らかに人工的に着色されたカエルで、まるでカラーボールのようです。

既に監督がブログにて京王百貨店の対応を報告されていますが、監督自身や写真を見て驚いた多くの方からの抗議により、京王百貨店新宿店は5月24日、これらのカエルを卸元へ返品しました。

PEACEでも、この着色がカエルのためにならない処置であることは間違いなく、また何より、こういった人工的な見た目の改変を人間が生きものに対して行ってよいと消費者にメッセージを発してしまうことは問題だとして抗議メールを送りました。京王百貨店というブランドが、このような生き物を仕入れて販売することに非常にがっかりするとともに、危機感を感じるということも伝えました。

アフリカツメガエルはペットやエサ用としてだけではなく動物実験でも広く用いられてきており、野外に放出された個体の定着が問題となっている動物種の一つです。特定外来生物には指定されていないものの、2005年には外来生物法により要注意外来生物に指定。この呼称が廃止された2015年からは、環境省の生態系被害防止外来種リストにおける総合対策外来種に移行しています。既に野外で駆除も行われており、人間が飼って広めたツケを命をもって払わされているのはアカミミガメ(ミドリガメ)と同じです。

また近年は東アジア起源が指摘され、国内の両生類には抵抗性があるとも言われるカエルツボカビですが、アフリカツメガエルは感染しても症状が出ないため、感染に気が付かず、結果として菌を広めてしまう可能性のある生き物です。

寿命も長く、飼いやすさが言われる動物ではありますが、実際にはいい加減な人が飼える動物ではなく、気軽に売ってよい動物とは思えません。ましてカラー染色をして売る意味がどこにあるというのでしょうか。まだ気分が「昭和」の業者がどこかにいて、こういうことを面白がっているのだろうと思うと腹立たしい限りです。そして、おそらくカラーリングはいつかは退色してアルビノに戻るでしょうから、その時、こんなだと思わなかったなどといって捨てられたりする可能性もあると思います。

京王百貨店にはどこから仕入れたのか質問しましたが、当初は完全に定型文だけの回答。

この度は、大変貴重なご意見を頂戴し、
誠にありがとうございました。
頂戴いたしました貴重なご意見は、今後の参考と
させていただきます。
今後とも引き続きご愛顧を賜りますよう、
よろしくお願い申し上げます。

どこから仕入れたのかについて回答がないがと強く返信したところ、再度の回答は以下の通り。

早速でございますが、カエルの調査と対応についての
ご報告をさせていただきます。
カエルの着色方法はレーザーではなく衣料品などの
染料につけるとのことでしたが、人工的に着色したカエルを
販売していたことについては、私共の監督不行き届きと
知識の欠落によるものであります。
対応といたしましては、取引先に対しカラーカエル販売中止と
今後人工的に手を加えられた生体の取扱いをしないよう
強く申し入れをし、承諾を得ました。
販売中止のカエルについては、取引先に戻す手続きをしている
ところでございます。
また仕入先情報でございますが、当店が販売店であり、個々の仕入先に
ついてお伝えすることは、差し控えさせていただいておりますので、
どうぞご了承ください。
このたびは私共の不手際でこのような事態となり、
東様にご不快な思いと、多大なるご迷惑をお掛けしたことを
謹んでお詫び申し上げます。

返品し、小売りから申し入れがあるということは、このカエルを扱う大元の業者に対して圧力にはなると思いますので、対応は感謝したいと思います。

しかし、どこから仕入れたのかは言えないと電話でも言っていました。日本で流通しているアフリカツメガエルは国内の繁殖施設由来かと思っていましたが、カラーカエルについては中国でレーザーを用いた染色が行われているというネット記事もあり、輸入なのかどうかも聞きましたが、答えられないとのことでした。

また、返品となることをブログに載せようと思いましたが、ふと、もしかして売れたのだろうか?と思い問い合わせてみたところ、再度回答をいただきました。なんと9匹売れたそうです。かわいそうに思って購入した可能性もありますので何とも言えませんが、大切に飼われることを願ってやみません。

カラーカエルの件でございますが、5/24(金)に取引先へ戻し終え
その際、責任を持ち管理をするよう弊社からも申し入れをいたしました。
また、先日お問い合わせいただきました販売数は9匹でございます。
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