批判を受けてイルカショーを廃止する予定の香港オーシャンパーク

昨年、日本動物園水族館協会が開催した第2回アジア地域動物園水族館協会連携会議シンポジウム、興味深い話がいろいろあったのでレポートしたいと思いつつ数カ月経ってしまいました。

実は、演者の中で唯一、何やら感じがとっても悪かったのが香港オーシャンパークでした。批判者側が動物のことを理解していないと言わんばかりのことを繰り返していました。

批判と言えばイルカショーのことだろうと感じましたし、実際抗議行動が行われていたわけですが、なんと驚いたことに今年1月13日、香港オーシャンパークがイルカショー廃止を伴う全面リニューアル計画を公表しました。これには驚きました! 

ただし、オーシャンパークのリリースによると、現在のイルカショーである「オーシャンワンダーショー」の劇場はなくすけれども、「イルカたちは、近距離観察や教育的プレゼンテーション、海洋保護をテーマにしたインタラクティブなプログラムなどを通じて、海洋生態系の保護についてお客様をインスパイアし続けます」とあるので、イルカの展示は続きます。

そして、イルカを海からの大使のように書いているのが、やはり腹立たしい。

こちらの記事には、観客が有料で動物に餌を与えたり、ポーズをとったり、イルカを抱きしめたりすることは許可するとあり、PETAやボーンフリー財団の怒りをかっているようです。

また、こちらの記事は、オーシャンパーク側がイルカたちは他のエリアに移されると答えていると書いています。香港のNGOも、わずかな勝利でしかないと述べ、オーシャンパークのイルカたちは全て飼育下で生まれ、海に放すことはできないとしています。

これは悩ましい問題です。しかし、どこかで利用の連鎖は断ち切らなければいけません。

来場者数が急激に減少する中、野生生物をエンターテイメントに使っているという批判に耐え切ることができず、再興の道をイルカショー以外に頼っていることは、日本から見ればうらやましい限りです。

後日談

新型コロナウィルスの影響で香港オーシャンパークは1月26日から1か月以上休園が続いています。経営難が報じられてきたので、本当にリニューアルできるのか?と思いきや、なんと香港政府が100億香港ドルの財政支援をするのだそうです。これはなかなか潰れませんね…。これまでの経営状況についても詳しい記事でした。

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