10月にイオンモール京都桂川で開催された「めっちゃさわれる動物ひろば」の状況に声を上げてくださった皆さま、大変ありがとうございました。
途中で改善されたものもありましたが、下記をはじめとするさまざまな問題が起こりました。
- ハリネズミを日中気温18度を下回る屋外で展示
- スピーカーで音楽を流す真横に小動物ケージを配置
- 犬サークル内に雨が吹き込み濡れている状態
- 猫をリードでつないで展示、トイレなし
- 家禽の水様便が床を汚している
- 目などにケガをしたモルモットがいる
- 夜はコンテナ(木箱)にヤギ・犬・猫などを含めすべての動物を収納
- 2回の台風に見舞われ、1回目は退去したものの2回目は引きあげず
これらの状況を受け、終了後の11月に入ってからとなってしまいましたが、当会も加入する一般社団法人日本エシカル推進協議会の山本良一先生を通じイオン株式会社グループ環境・社会貢献部部長の金丸様をご紹介いただき、イオングループでの移動動物園の開催中止の要望をしてまりました。
その後イオンでは、全国のイオンモールでの移動動物園の開催状況などを調べてくださり、11月21日まで愛知のイオンモール常滑で開催されていた移動動物園では、土日にイオンモールからスタッフを出すといった対応もしてくださっていました。
そして、昨日ご回答をいただけるとのことで、再び面会してまいりました。
結果はなんと、イオンとして今後、新規に移動動物園の契約は結ばない方向で決定したとのことでした!
ただし、イオンモール常滑もそうだったのですが、すでに契約済みとなっている件については契約解除とはできないため開催されるとのことです。12月に1件あるだけのようですが、これは堀井動物園のものではないそうです。
この数日を除けば、今後、全国のイオンモールで営利的な移動動物園のイベントの開催はなくなります。
つまり、今回の決定は堀井動物園だけが対象となるものではありません。
移動動物園では、私たちが要望したような動物の適切な取扱いが困難であることに加え、衛生面での管理(手洗い徹底など)が難しいといったことも理由となったそうです。
英断をくださいましたイオン株式会社の皆さまに感謝いたします。
またイオンに対し意見・要望を表明してくださった皆さま、本当にありがとうございました。皆さまが出した要望メールに対しイオンモールから回答が行っていないことについてもお詫びを代わりに聞いてまいりました。今回の決定で回答となります。
もし今後もどこかで開催されているようなことがあればご連絡くださいと言われていますので、何かあれば、当会までお知らせいただければ代わりにお伝えいたします。
また、イオンモールでの移動動物園開催に関しては、公益財団法人動物環境・福祉協会Evaの杉本彩さんも要望を送ってくださっていました。心より感謝申し上げます。
<補足>
イオンモール内にも常設の動物ふれあいカフェがあることは承知しており、1カ所は見てきました。当会として、やはりこれも問題がないとは思っていませんが、滋賀の「めっちゃさわれる動物園」と比較すると(目的を達する範囲内という限界はあるものの)格段に配慮はなされており、スタッフ数も多く、動物種・数は限られていました。
今回の方向性は、あくまで移動動物園では無理があるという主旨の決定になるかとは思いますが、これはこれで画期的な決定として歓迎したいと考えています。ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
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