今月19日、中日新聞の滋賀版に「めっちゃさわれる動物園」のライオンのリオンくんについて大きな記事が出ました。「『狭い』ネットで批判」と大きく書かれています。額と壁に血の付いたリオンくんの写真も大々的に掲載されました。
内容は飼育施設が非常に狭かったことに焦点が絞られていますが、日本動物園水族館協会から声明が出たことや、県センターの立入があったこと、他の動物園と比較しても同園の飼育設備が極端に狭いことなどにも触れられています。動愛法に広さの基準がないことについても。
また、堀井動物園側のコメントとして「広さも含めて良い状態で飼っているという認識だったが、関係先に迷惑がかかるため県外の施設へ移動した」という驚きの一文もありました。
写真は去年12月でしたが、インスタグラムには既に9月に額に血の付いた写真をアップしている方もいました。リオンくんの顔には皮膚病らしき様子も見えました。リオンくんの行ったり来たりの動きに「なんかかわいそうだね」と言っている小さな女の子の動画もYouTubeにありました。純粋な目にはリオンくんの気持ちが満たされていないことが、ちゃんと見えるのでしょう。
それでも「考え方」で片付けようとする園。
しかし今回のこのコメントによって、リオンくんの移動は単に面倒を避けるためのものであって、より良い環境を与えるためのものではなかったということは確定したかと思います。
当初、中日新聞大津支局が堀井動物園を取材しているということで、また娯楽重視記事が出るのではないかと懸念しましたが、思ったより動物寄りの見方を提示してくれていたのでありがたいと思いました。
ネットや愛護団体だけが言っているわけではないという点は強調したいですけれども、堀井動物園の地元で大きく取り上げられたことに意味があると思います。