イルカ飼育の限界~元飼育員たちの証言

元飼育員たちも、イルカの捕獲やイルカショーなどについて批判し、証言しています。
日本
2018 年 9 月に開催したイベントに元水族館従業員の方をお招きし、お話を伺いました。そのときの内容を「海・イルカ・人」が公開していますので、ぜひお読みください。
実際、イルカ漁の選別にも参 加しましたが、一言で言いますと、イルカ漁はイルカにとって地獄です。その時、一緒に 働いていた飼育員の人も言っていたんですけど、「私達がやっていることは拉致監禁だよ ね」と、はっきり言われました。私もその言葉に共感してしまうくらい、まあいろいろと 現実を見てきました。―「マスコミが報道しなかったイルカ問題の事実」Vol.2 ~イルカのハニーを巡って~ 第2部パネルディスカッション・質疑応答より
香港
イルカショーで批判されてきた香港オーシャンパーク(香港海洋公園)の元従業員のTED講演です。(日本語字幕付き)
- イルカショーの大音量の音楽はイルカをストレスにさらし、聴覚障害・心理障害をもたらす
- イルカたちはいつも飢えている。トレーナーは絶対にイルカが満腹になるまでは餌は与えない。満腹になったら芸をしなくなるかもしれないから。
- アクロバティックな演技や自然ではない演技をさせるためにエネルギーを消費する。ハイジャンプ、テイルウォークなどは疲労し疲れがたまる。
- 夜は無人で放置されている。
- 水槽内をぐるぐる回ったり、何もせずにただ浮いていたりするのは、常同行動であり無意味行動である。飼育されている動物にだけ見られ、退屈が原因。
などの話をしています。
※香港オーシャンパークはイルカショー廃止を決定しています。
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アメリカ
トレーナーなど3人を死なせたシャチのティリクムの哀しい生涯と、ティリクムをショーに使っていた「シーワールド」の不誠実さを描いたドキュメンタリーです。このドキュメンタリーでも元従業員らの証言が多用されています。
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