これまで定められてきたOIE(世界動物保健機関/国際獣疫事務局)のアニマルウェルフェアに関する規約が日本の基準に反映されていない部分について、7月21日付けでNPO法人アニマルライツセンター、ヘルプアニマルズと連名で農林水産省に公開質問状を送りましたが、下記の回答がありました。
具体的な質問内容はこちらに掲載した通りですが、個別の質問への回答はされていない形です。「見直しを含めて検討」とのことなので、今後、ぜひ取り組んでほしいと思います。(追記:その後の改訂についてはこちら)
2015年8月13日
農林水産省生産局畜産部畜産振興課より回答
我が国の畜産が安定的に発展していくためには、家畜の生産性の向上を図っていくことが重要な課題である考え、家の飼養管理を行う上で、家畜を快適な環境で飼養することは、家畜が健康であることによる安全・安心な畜産物の生産につながり、また、家畜の持っている能力を最大限に発揮させることにより、生産性の向上に結びつくものと考えています。
このような考えの下、「アニマルウェルフェアの考え方に対応した家畜の飼養管理指針」を策定したところであり、セミナー開催やパンフレットの配布等を通じてその普及に努めているところですが、今後とも当該指針の普及に努めてまいりたいと考えています。
なお、この指針は科学的な知見が得られた場合や国際的な動向の変化等に対応し、必要に応じて見直しを行う事としておりますので、今回ご指摘をいただいた事項については、専門家等のご意見も参考にしつつ、見直しを含めて検討してまいりたいと考えています。
OIE(世界動物保健機関/国際獣疫事務局)は日本国政府も加盟する国際組織ですが、現在、畜種ごとに動物福祉に関するコードを順次定めていっています。「アニマルウェルフェアと肉用鶏生産方式」「アニマルウェルフェアと肉用牛生産システム」に加え、20[…]
OIE(世界動物保健機関/国際獣疫事務局)のアニマルウェルフェアに関する規約(陸生動物衛生規約の関連章。OIEコードとも呼ばれる)が日本の基準に反映されていない部分について、昨年7月21日付けでNPO法人アニマルライツセンター、ヘルプアニマ[…]
追記
2016年に改訂されたバージョンとの比較を下記にアップしました。