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イタリア:リミニのイルカ水族館の監督者と獣医が動物虐待罪で有罪に

イタリアの動物権利団体LAVが2019年4月30日に公表したところによると、リミニ(イタリアの都市の名前)の裁判所は、リミニのイルカ水族館の監督者と獣医を動物虐待で有罪にしたとのことです。イタリアでもヨーロッパでも、この種の判決は初めてのものとのこと。

この判決が、経済を主に観光に頼っている都市でなされたことも注目に値するようで、このイルカ水族館は、リミニでは主要な観光施設であったそうです。

裁判所の決定によると、今後も動物たちはイタリアの3つの省庁の管理下に置かれることになり、売却はできない。この判決が動物の権利擁護にとって実に突破口となっているのは、虐待された動物は最後まで保護が必要で、売られることはなく、適切な新しい場所に移されることになるのだということを明言していることにあるそうです。

過去の報道を見ると、この水族館は、既に2014年にライセンス停止されており、イルカたちはジェノバ水族館に移され、ショーを強要されることはなくなっているようです。またその前年には、査察により、攻撃性や性行為を減らすためにトレーナーがイルカに精神安定剤やホルモン剤を投与していたこと、不適切な飼育施設であること、動物に日陰が与えられていないことなどが違法だとして24,700ドル(18,000ユーロ)の罰金が科されていました。

2013年にEU議会へ出されている質問にもこの水族館の罰金の詳細が書かれており、適切な水の冷却や浄化のシステムが必要な場所にないこと、イルカが動くのに十分なスペースがなく、肉体的・精神的健康を保障できない古くて不適切な水槽に閉じ込めていること、適切な獣医治療プログラムがないこと、またその目的のための水槽がないこと、検疫のため、もしくは妊娠中・授乳中のメスを収容するためのタンクがないことなどが理由として挙げられていました。加えて動物虐待の申し立てもあったそうです。

この水族館のプールは直径十数メートルの円形の水槽を3つに区切っているようで、ステージの面積も考えるとイルカが泳げるスペースはかなり狭いですが、日本の感覚で言うと、いたって普通ではあります。

裁判は6年かかっていますが、このようなところにも虐待の判断が及んできているのは、心強い限りです。

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