一般社団法人となった日本エシカル推進協議会が開催するエシカル朝食会も4月17日で第12回目。久しぶりの参加です。
この日は、パームオイル生産が引き起こす森林破壊の問題が全体を通じてのテーマとなっており、メインは、サラヤ株式会社・更家悠介社長の「サラヤの清流経営」と題したご講演でした。
サプライチェーン上流の原料生産はどうなっているのか? テレビ番組の取材を受けたことで意識し始め、その後の取り組みにつながったというエピソードは特に印象的でした。
また、「緑の回廊」活動を続けるボルネオ保全トラストジャパンからは現地の状況について写真をふんだんに使ったお話があり、生き生きした野生動物の姿に感銘を受ける一方、そのように野生が残っている場所がいかに少なくなってきているかということを実感させられました。
パームオイルは食品を中心に何にでも使われるようになってしまっていて、単に「避けよ」では受け入れられない難しい側面があることも、また少し気持ちが憂鬱になります。
WWFジャパンからは「持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)」について紹介があり、一定の基準をクリアした認証油の生産が伸びてきていることや、世界的には参加が増えていることなど、希望の持てる話題提供もあったので、消費者としては少し前向きな気持ちになれたかと思います。
やはり解決の方向性を見せるということは運動にとって重要なことですね。(反省)
朝食会の食事は、ビーガン対応をいつもしてくださっています。白いのは豆乳。
なんと、調理に油も使われていないのだとか。この日のテーマにぴったりのお食事でした。