先日、エシカル基準解説書『58人の未来を考えるエシカル経営の専門家が書いたエシカルバイブル』に執筆させていただいたことをご紹介しました。
その担当部分のなかで、輸入されたワシントン条約対象種の脊椎動物の4分の3は野生捕獲だったということを書いているのですが、特に引用元を書いていません。
というのは、この記事のためにワシントン条約(CITES)のデータベースから情報をとり、独自に計算した結果だからです。
執筆当時、CITESの取引データベースに2020年までのデータが反映されていました。
そこで2020年のデータのなかから、生きた脊椎動物の日本への輸入に限定したデータを抽出。全体の輸入数に対し、野生由来(由来のコードがW(Wild))となっているものの割合を算出しました。
輸入数と、輸出国側の輸出数が合致しない輸入も多いので正確な割合は出せませんが、輸入総数347,940匹に対し、野生由来が257,370匹で、74.0%が野生由来となっていました。
ほとんどが商業利用目的で輸入されていますが、家庭飼育用(いわゆる「ペット」)としての販売用だけでなく、食用なども含まれるとは考えられます。
『58人の未来を考えるエシカル経営の専門家が書いたエシカルバイブル』日本エシカル推進協議会 編著日本生産性本部 発行2024年6月刊 サイズ A5判/ページ数 216pISBN-13 : 978-482012[…]