昨年、日本でもイルカの生体輸出を中止するよう要請を行いましたが、そのきっかけとなった巨済シーワールドに関して、韓国の保護団体「ホットピンクドルフィンズ」から続報です。
転載の許可をいただきましたので、ぜひお読みください。
http://cafe.daum.net/hotpinkdolphins/QbY5/228
3月20日、Animal Freedom Korea、動物保護市民団体KARA、Action For Animams、Hot Pink Dolphines、環境運動連合など、動物・環境市民団体と緑色党・国会議員チャン・ハナ議員室が、ソウル、光化門広場で巨済コジェシーワールドの‘太地からのハンドウイルカ輸入中断’を促す、共同記者会見とパフォーマンスを行いました。
私たちは、海に返された‘チェドリ’を通して、イルカも人のように生きて呼吸して個性と感情を持った、知能が高く、子を産んで心を込めて育てる大切な生命だということを知るようになったし、イルカ ショーをはじめとする哺乳類の動物ショーは、無くならなければならない、という社会的合意を形成していきつつあります。
(* 昨年、不法捕獲されイルカショーに使われていたイルカのうち、生き残っていた健康な3頭(うち一頭の名前がチェドリ)が、生まれ育った海に返されるという画期的な出来事がありました。さらにソウル市はイルカショーの講演を中止しました。)
英国では1993年以後徹底した規制を通じて海洋哺乳類の展示・公演の跡形もなくなったし、昨年インド政府はすべての鯨類を‘人類でないパーソン(Non human person)’だと公式に指定して、ドルフィンパークの開場や娯楽ショーを禁止させました。
(*この場合のpersonは、人で言う「人格」=「自意識がある生物」を意味するもの。)
このように全世界的にイルカ展示・公演が消えて動物ショーに対する認識が変わっていっている傾向にもかかわらず、韓国では相変らず巨済(コジェ)シーワールドをはじめとして、日産ハンファアクアプラネットなど新しいイルカ体験場、水族館が新たに開かれる計画であり、大企業は全国あちこちに水族館を建設しようと準備中です。
人間の利益と楽しみのためにイルカに強行される、ぞっとする暴力を今すぐに止めないならば、結局、遠からずその暴力は再び人間に戻ってくるでしょう。 ホットピンクドルフィンズをはじめとする市民団体ができることはそんなに多くありません。 市民、皆さんの参加が切実です。
“これ以上私たちの楽しみのためにイルカを狭い水槽に閉じ込めるのを願わない! 大企業の金儲け手段で大切な生命が犠牲になるのを反対する!”という声をもっと大きく出してください。
私たちがイルカ ショーを見ず、イルカ体験さえしなければ、野生のイルカが捕えられることはありません。
人もイルカも、共に幸せな世の中を希望します。
- ホットピンクドルフィンズ -
参考海外ニュース翻訳:
イルカ輸入 二種の風景