ショーやトレーニングなどに関連するイルカの死亡・負傷
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小さな施設に閉じ込めて行われる飼育や調教は、イルカにとって安全なものとは言えません。壁などとの衝突や、ほかのイルカとの接触やけんかなどでイルカたちは負傷します。
報道等で表に出てきているものだけですが、近年の事故によるイルカの死亡事例を集めました。また、一緒に飼育されているイルカによる攻撃でのケガもよくあり、死亡例もあります。
イルカの死亡は必ずしも公表されず、ウェブサイトで公表された場合もすぐ削除されることも多いです(そもそも飼育イルカの頭数等について非公開の場合もあります)。ほかにも情報をお持ちでしたらお寄せください。
※記事やリリースからの引用部分の太字はPEACEによる。
日本のイルカ死亡事故
年5月15日 南知多ビーチランド
カマイルカがトレーニング中に柵に胸ビレを挟まれ骨折、外傷性ショックで死亡
(毎日新聞「『マッシュ』練習中に事故死 来園者が別れ惜しむ 南知多ビーチランドに遺影、献花台/愛知」2018年5月24日地方版より)
年9月13日 しものせき水族館海響館
ハンドウイルカの赤ちゃんがジャンプした際、母親など2頭と衝突、プール外に落ち死亡
5月12日に生まれたハンドウイルカ「ティアラ」の赤ちゃんが、9月13日午前11時頃にジャンプした際にプール外へ弾き出され、死亡。
このようなことを想定し、緩衝用のマットを敷く事前対策をしておりましたが、落下時の打ちどころが悪かったと思われ、非常に残念ながら死亡に至りました。
(しものせき水族館海響館「バンドウイルカの赤ちゃん死亡のお知らせ」 (2016年09月14日)より)
2011年6月4日 名古屋港水族館
カマイルカがジャンプ訓練中にプールの外に飛び出し、通路に落ちて死亡
カマイルカの「サラ」(メス)が、ジャンプの練習中、プールの外に飛び出してしまい、通路に落ち、死亡。胸部を強く打ち、肺を破裂した失血死だった。翌日、水族館が公表。
水族館によると、4日午後2時ごろ、練習で後方宙返りをしていたところ、プール外枠のアクリルガラスを越え職員用通路へ落ちた。胸部を強く打ち、肺を破裂した失血死だった。
(日本経済新聞「人気イルカ『サラ』、ジャンプ失敗し死ぬ 名古屋港水族館」(2011年6月5日)より)
海外のイルカ死亡事故
2025年2月 メキシコ バルセロ・マヤ・グランドリゾート
ハンドウイルカがショーの最中、ジャンプ後にプール縁に激突し死亡
メキシコのリゾートホテル、バルセロ・マヤ・グランドリゾート(Barcelo Maya Grand Resort)のイルカ施設で、ハンドウイルカのプラタ(Plata)がショーの最中にジャンプで水から飛び出した際、プールの縁の陸地に頭から突っ込み、固いコンクリートへの激突により死亡した。World Animal Protectionによれば、ホテルでのショーに参加していた観光客たちは、その瞬間をスマートフォンで撮影し、プラタが生き延びられなかったことに気付いて驚き、息をのむ声が聞こえた。
バルセログループはスペインに本社を置く多国籍ホテル・観光会社で、16 か国で 95 軒のホテルを運営、メキシコには 12 軒のホテルを所有。この死亡事故のあったイルカ施設は、バルセロのホテル利用客を対象にドルフィナリス(Dolphinaris)が運営しており、プールの深さが2メートルしかないなど、以前から批判を受けていた。
報道によれば、メキシコの環境保護連邦検察庁(Profepa)は、ドルフィナリス・バルセロにおけるイルカの管理について捜査を開始したとのこと。
A dolphin has died after jumping out of his tiny tank during…
動画
🚨BREAKING: A disturbing incident occurred at Barcelo Maya Grand Resort. The guest who captured this footage has chosen to remain anonymous. While we cannot confirm, we have been informed that the dolphin died due to this shocking and preventable injury. 💔🐬
Via: @urgentseas pic.twitter.com/AnSGPu4imm
— World Animal News (@WorldAnimalNews) January 31, 2025
2015年3月 アメリカ シーワー ルドオーランド
シロイルカが他の2頭に攻撃され、顎を負傷し感染症により死亡
西ハドソン湾で捕獲され、バンクーバー水族館からシーワー ルドオーランドに貸し出されていたNanuqというオスのシロイルカが、水槽内の他の2頭に攻撃され、顎を骨折した。この負傷による感染症で、その後、 Nanuqは死亡した。
水族館のプールのような極小な環境では、逃げ場がない。
(Rose、N.AおよびParsons、E.C.M.(2019)。飼育下の海洋哺乳類に関する事案 第5版(ワシントンDC: 動物福祉研究所 + 世界動物保護団体))
2008年4月29日 アメリカフロリダ州ディスカバリーコーブ
ショー中にジャンプで2頭のイルカが衝突、1頭が死亡
アメリカ・フロリダ州オーランドの「ディスカバリーコーブ(Discovery Cove)」というイルカふれあい施設で、ショー実演中のジャンプにより空中で2頭のイルカが衝突。シャーキー(Sharky)というメスの30歳のイルカが、頭部外傷により、その後すぐに死亡した。
観客は、プールの浅瀬に入ってショーを見ていたが、プールの中央で、シャーキーは、タイラー(Tyler)というオスの13歳のイルカとショーを行っていた。
ディスカバリーコーブはシーワールドの姉妹施設で、当時約30頭のイルカがおり、イルカを触らせたり、背びれに捕まらせて一緒に泳がせたりするサービスを行っていた。2頭は何百回もショーを行ってきたイルカだが、不慮の事故は起きた。
(The Guardian “Dolphin dies during theme park stunt show” Tue 29 Apr 2008)
シャチの負傷事故
死亡事故ではないが、シャチがショーの最中にケガをした。
2024年11月 上海海昌海洋公園
シャチがショーの最中にケガをするも、ショーは続行された
中国・上海の「上海海昌海洋公園」で、2024年11月10日、シャチがショーの最中にケガをした。シャチが水槽脇のステージに上がり、頭と尾びれを反らせてポーズをとった後、水槽に戻るために左のひれを動かすと、白い床に血溜まりができていたという。シャチがケガをしているにもかかわらず、トレーナーは状況を顧みることなくショーを続行したことで、さらに物議を醸した。
ケガをしたのは「パンフー」で、ショーの最中に水槽内の壁にぶつかってケガをしたとみられると園は答えたそうだ。「パンフー」は、もう一頭の「ビンカン」よりも少し体が大きいため、ショーの最中に体を壁に押し付けて擦り傷を負ったと報告されているそうだ。やはり鯨類にとってプールは小さすぎるのだ。
TECHINSIGHT:ショーの最中に観客の前で怪我をしたシャチ、最後まで芸を続ける姿が物議醸す(中国)
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