イルカショーやふれあいサービスでの人身事故(海外)
水族館などで、飼育下に幽閉したイルカを触らせたり、一緒に泳がせたりするサービスが行われています。イルカと交流できるすばらしさばかりが宣伝されていますが、実際には事故も起きています。イルカは野生動物であることを忘れてはいけません。まして、人間は、イルカたちを狭い水槽に閉じ込めているのです。
海外の文献でもよく紹介されている人身事故は、日本のこちらの事例ですが、海外でもショーやふれあいの最中に人身事故が起きているので、最近のものから集めました。
順次、追加中
2022年4月 アメリカ マイアミ・シークアリウム
イルカがトレーナーを3回攻撃、救急搬送された
A spectator captured the moment a dolphin at the Miami Seaqu…
2021年6月 ウクライナ
水族館でプールに近づいて手を伸ばした6歳男児が、飛び出してきたイルカに手を噛まれた
ウクライナのオデッサにある水族館「ネモ(Nemo)」で2021年6月6日、イルカプールのそばにいた6歳男児が、水中から飛び出してきたイルカに手を噛まれた。
この時の様子は母親が動画に収めており、男児は噛まれた瞬間に「ああ!」と叫び、それまで笑っていた母親も驚愕の声をあげている。男児はそのままイルカに右手を持っていかれそうになりバランスを崩すが、イルカは途中で口を離し、水中に引きずり込まれることは避けられた。
事故が起きたのはイルカのショーが終わった直後で、男児は右手に深い傷を負い、搬送先の病院で傷口を縫う処置を受けたという。
水族館のスタッフは「イルカプールに近づいたり、プールの水の中には手をいれないこと」と警告していたが、親子はこれを無視しプールに近づきすぎてしまったようだ。(TechinsightJapan「水族館のイルカに噛まれた6歳児 右手の“シグナル”が原因か」2021年6月10日より)
ウクライナのオデッサにある水族館で今月6日、6歳男児がイルカに手を噛まれていたことが明らかになった。男児は水中にいたイル…
コメント抜粋
―World Animal Protection ニック・スチュアート
(TechinsightJapan「イルカと泳ぐツアーに参加していた英の10歳女児 海中に引きずり込まれケガ」2019年12月4日より)
2019年11月 メキシコ
イルカと泳ぐツアーに参加していた英の10歳女児 海中に引きずり込まれケガ
メキシコ南部のビーチリゾート、カンクンでハンドウイルカと一緒に泳ぐツアーに参加していたイギリス人の10歳女児が、2頭に海中に引きずり込まれ、噛まれるなどしてケガ。場所は海につくられた生簀で、施設側の説明では、海が荒れていたことと、本来いるべきでないオスが囲いの中にいたことで2頭が暴走した。
この女児の一家は、大手旅行代理店TUIのツアーを利用してイルカふれあい施設「ドルフィン・ディスカバリー(Dolphin Discovery)」のイルカと泳ぐアクティビティに参加していた。TUIは謝罪の手紙で、事故の調査と返金について言及したという。
悲鳴に気付いたトレーナーがイルカを落ち着かせようとしたものの、2頭はレキシーちゃんが海に浮かんでいたボディボードにしがみつくまで、噛みつくなどの攻撃を執拗に続けたのだった。
その後、レキシーちゃんはスタッフに保護されたが、脚にはイルカに噛まれた痕や切り傷、大きな痣ができ病院で手当てを受けている。(TechinsightJapan「イルカと泳ぐツアーに参加していた英の10歳女児 海中に引きずり込まれケガ」2019年12月4日より)
メキシコ南部のビーチリゾート、カンクンで休暇を楽しんでいたイギリス人家族に悲劇が起こった。バンドウイルカと一緒に泳ぐツア…
2008年1月、キュラソー
イルカと泳ぐサービスで、水から飛び出したイルカが参加者3名の上に直撃
2008年1月、キュラソーの「ドルフィンアカデミー」(Dolphin Academy Curacao)で飼育されていた 11歳のハンドウイルカ、アニー(Annie)がジャンプし、イルカと泳ぐセッションに参加中の観光客3人を直撃した。(動画)
2人は軽傷を負い、1人は麻痺症状と診断され入院した。
施設の従業員は、映像による証拠を消去するために事件を目撃した来園者からカメラを押収し、他の来園者たちに事件を決して口外しないよう伝えたと言われている。しかし、1人が、個人用カメラで撮影した動画を所持しており、オランダの「動物のための党(Partij voor de Dieren)」はイルカの福祉と観光客の安全についての懸念を表明した後、オランダ議会で事件についての質問を行った。
※注:キュラソーは、当時、オランダの保護領であったオランダ領アンティル諸島の一部だったが、その後独立。その構成島は、まだオランダ王国の一部。
(ワシントンDC: 動物福祉研究所 + 世界動物保護団体)
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