貝毒の動物実験代替、コーデックスでも進展

農林水産省のサイトに、「第56回 コーデックス連絡協議会」の議事と資料が掲載されました。コーデックス委員会は、FAOとWHOによって設置されている国際的な政府間機関で、食品の安全性や品質に関して国際的な基準を決めるところです。

今回、貝毒の動物実験の代替については、以下の記述がありました。MBAとは、「マウス・バイオアッセイ」のことで、マウスを使う試験法のことを指します。

麻痺性貝毒(サキシトキシン群)の検査法として、MBA を含む生物学的分析法を採用すべきとする国と、機器分析法を採用すべきとする国で意見がまとまらず、最終的に麻痺性貝毒については、機器分析法による性能基準及び生物学的分析法を併記することで合意した。一方、MBA から機器分析法への移行が進んでおり、かつ分析対象成分が限られているオカダ酸群、ドウモイ酸及びアザスピロ酸群については、機器分析法での性能基準案が合意された。修正した規格案をステップ8として本年7 月の第37 回総会に諮るとともに、CCMAS に承認を求めることとなった。

EUで今年末に禁止されるのは下痢性貝毒の動物実験(MBA)で、麻痺性貝毒についてはEUでも禁止に至っていません。しかし、コーデックスではかなり議論がされたようで、今後に希望が持てます。

また、下痢性貝毒であるオカダ酸群について、コーデックスの「魚類・水産製品部会」で動物実験代替法である機器分析法が合意されたのは一歩前進です。コーデックスでは、まだ他のステップが残っていますが、日本で進展中の議論にも影響があるのではないかと思います。

※日本で公定法が定められているのは下痢性貝毒と麻痺性貝毒だけです。ドウモイ酸及びアザスピロ酸群については、日本では規制はありません。

ほたて

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