8月9日まで行われていた遺伝子組換えカイコの第一種利用の件ですが、承認されたと9月12日に農水省から公表がありました。(既にリンク切れ)
違法に使われていたGMOカイコですが、最終的に絹糸を仕入れた企業やカイコを飼育した農家に対しては何のペナルティもなく、これで使用開始できてしまいます。産業側に有利に物事を運ぶばかりの行政です。何の歯止めにもなりません。
パブリックコメントの結果公表では、GMOカイコ擁護側の人間がワクチン製造に使われると勘違いして意見を送っていますが、この緑に光る絹糸を生む遺伝子組み換えカイコは、京都の株式会社細尾という着物メーカーが、緑色に光る絹素材を使った商品を販売するために承認申請されていたものです。
申請者は国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構ですが、今のところ、この企業が使用する以外の用途はありません。
人間がちょっと目新しい繊維を使いたいがために動物が犠牲になります。
消費者の良識が問われます。
▼行政処分を受けた群馬県蚕糸技術センター
敷地はかなり広く、桑畑が森のように見えていた。最近は養蚕農家もほとんどなくなったとタクシーの運転手さんは言っていました。