霊長類の輸入数の統計についてまとめたページを更新しました。
更新・追加したグラフは一番下に載せた通りです。
昨年、日本航空が実験用霊長類の輸送を中止したので、その影響がどれくらい出ているのか?と思いましたが、依然として年間約5000匹が輸入されており、ここ2年半の月別の推移を見ても、微減の傾向はあるものの、大きく変動があったようには見えません。強いて言うならカンボジアと中国の輸入数の逆転です。
JALの空輸中止以降の昨年の大きな話題としては、フィリピンで株式会社イナリサーチ(受託試験や実験動物の供給を行う会社)の施設等3施設で「サル特有の感染症発症の疑い」(同社プレスリリースより)があり、9月に農林水産省がフィリピンからのサルの輸入について停止措置をとったことです。
この感染症は、伝えられているところによればエボラウイルス・レストン株とのことで、ヒトでは病原性を示さないそうですが、サルには致死性のエボラウイルスです。そろそろ1年が経とうとしていますが、依然として輸入停止は続いています。が、もともと輸入頭数は少なく、同社に他の産地国からの調達ルートもあるせいか、これも影響があったようには見受けられません。
依然として数多くの霊長類が日本で実験利用されています。