ご報告が大変遅くなってしまったのですが、京都府立大学へ送った要望書に対する回答は、以下の一文だけでした。要望書のページに追記しました。
「貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。要望を真摯に受け止め、内部で検討し、適正に改善してまいります」
ただし、要望書と別に幾つか質問はしており、それには回答をいただきました。
自己点検・評価報告書に「実験管理委員会の審議内容の記録」「調査・審議内容の記録」と書かれていたのに議事録が文書不存在となったことについては、議事録等を作成したわけではなく、委員間のメールや、電話、口頭でのやりとり、計画書審査欄「意見」のこと等をさしていたとのことで、「今後、議事録等の記録を行うよう改めたい」とのことでした。
■ダチョウについて
ダチョウについても幾つか質問をしたのですが、大学が飼養しているダチョウは1羽だけで、研究目的ではなく、府民の見学時のふれあい用に飼育しているとのことでした。大学がそのような目的で動物を飼育しているのは驚きです。(5月に京都へ行く際、現地確認をしようと思っていてできなかったのですが、そのために回答掲載が遅くなってしまいました)
ダチョウの研究は民間企業のほうでされていることになり、大学の監督下にはないわけですが、それでも対外的広報に使われるのは京都府立大教授の肩書になるわけですから、不思議です。また、大学等の関知しないところでやりたいようにできてしまうような印象がぬぐえません。
また、エボラ出血熱の感染をふせぐダチョウ抗体スプレーを京都府立大の教授が開発したと報道されていた件について、動物を用いてエボラウイルスを暴露して効果を確かめる動物実験が行われたのか?と疑問に思ったのですが、研究はエボラのタンパクのみを扱い、抗体反応の検証はELISA等で行っただけで、実際にエボラウイルスは扱っていないとのことでした。(販売は海外でされる予定との報道でしたが、一般的には、「効果を確認せずに販売」ということになるかと思います。動物で試すことが正しいとも思えませんが……)
▼写真はイメージ写真です
無人でエサもなく人が来ないような場所にあった、上記とは無関係のダチョウ飼育場です。既になくなっていますが、珍しい野生動物を飼いたがるのはいかがなものかと思います。本来の環境と同じように飼えるはずもありません。