馬も多彩な表情をもつ 動物心理学者らが新しい研究結果を公表

馬の自然に生じる表情を幅広く動画で集め、馬のFACS(Facial Action Cording System:顔面動作符号化システム)として分析した論文が公表されました。

馬も多彩な表情をもつ
英国と米国の動物心理学者らの新しい研究によると、馬は、犬、サル、チンパンジーよりも多くの表情をすることがわかったという。著者らは、すべての馬が作る表情の普遍的なリストを作成し、馬のコミュニケーションについて確かな知識をもつ動物福祉の専門家に確認してもらったところ、馬は17個の異なる表情をもつことが明らかになったという。ちなみに、ネコやヒトはそれぞれ21個と27個の表情をもっているとのこと。論文は8月6日、PLOS ONEに掲載された。
https://www.scimex.org/newsfeed/horses-have-a-long-face-list(社)サイエンス・メディア・センターメールマガジンより転載

論文そのものは、馬の心理や状況との関連性というより、解剖学的に生じうる表情をすべてリストアップするような内容になります。興味深いのは、表情それぞれに全て動画がついていることです。論文下部の”Supporting Information”のVideoとあるリンクから見ることができます。馬の感情を読む上で参考になるのではないでしょうか。

86頭の馬、15時間分の動画を集めたとのことですが、撮影については全て飼い主の承諾を得ているとのこと。馬の年齢は4週齢から27歳までで、さまざまな種類、毛色の馬が雌雄共に含まれており、馬と、人間や他の動物(例えば犬)との相互作用を含むいろいろな状況を録画したとのことです。

また、馬の顔の筋肉から生じうる表情について分析されていますが、「解剖のためのサンプルはこの研究ために安楽死したものではなく、臨床的理由のために馬を安楽死した獣医センターから得たものである」ということが”Ethical Statement”に書かれています。

研究のために改めて動物を犠牲にすることはせず、他の理由で死んだ「倫理的な死体」(苦痛から回復の見込みがないという人道的理由で安楽死されたものを含む)を使うことは、日本でも重要な課題です。

馬の痛みと表情との関連については、下記の論文があります。

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