従業員を死なせた東北サファリパーク元園長らに50万円の罰金

2023年に飼育員男性がライオンに襲われて死亡した東北サファリパークですが、報道によれば本年3月11日、事故当時の園長(70代男性)と飼育員(30代男性)の2人に福島簡易裁判所がそれぞれ罰金50万円の略式命令を出したとのことです。

罪状は業務上過失致死で、去年12月に書類送検されていました。

関連記事

"東北サファリパーク" by Y.Matsuura 1965 Virgo is licensed under CC BY-SA 4.0 .東北サファリパークでの去年のライオンによる死亡事故で園長ら2人が書類送検福島県にある「東北[…]

福島県動物愛護センターに確認したところによると、第一種動物取扱業の登録取消の要件は、禁固以上の刑に処された場合なので、取消処分とすることはできない。そのほか、当時立入・指導しただけで、何らペナルティは無しだそうです。

東北サファリパークは、支店である那須サファリパークの重大事故でも関係者が有罪となっています。短期間に2件も重大事故を起こし、有罪が続いているような事業者が普通に営業できてしまうなんて、おかしな話です。

牛の死体遺棄より人間を死なせたほうが罪が軽い?! 同じ福島県内で判決

一方、この4月、同じ福島県内では、牧場内で死んだ子牛200頭の死体を敷地内に不法に埋めていた「復興牧場フェリスラテ」(福島市土船)にも有罪判決が出ました。

2023年の強制捜査の際の報道では、牧場を始めた2015年ごろからおよそ8年間にわたりずっと死体を埋め続けていたとのことでしたが、起訴されたのは2000年からの約3年半、子牛の死骸を合わせて約1.4トンを埋め続けたことについてでした。共謀して犯行を行っていた元社長と元役員には懲役1年、執行猶予3年、罰金100万円の判決が下されました。また、法人としての復興牧場フェリスラテも罰金200万円の有罪判決となっています。

不適切な死体の処理が長年行われていたことは、環境汚染につながりますし、畜産事業者として悪質ですが、しかし、従業員を死なせた東北サファリパークのほうがずっと軽い判決であることは疑問に思います。

業務上過失致死の上限は5年 以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金です。重大事故を繰り返す東北サファリパークの判決は、もっと重くするべきだったのではないでしょうか。

関連記事

自らの敷地内に動物の死体を埋設することについて先日、観光牧場である神戸市立六甲山牧場が敷地内に動物の死体を埋めていたことが廃棄物処理法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律) 違反だという話がありましたが、質問を受けたり、疑問点が出てきたり[…]

アクションをお願いします

署名にご協力ください日本が最大の消費国 ジャコウネココーヒー「コピ・ルアク」の取り扱い中止を求めるアクション[sitecard subtitle=関連記事 url=https://animals-peace.net/ac[…]

活動分野別コンテンツ

活動報告ブログ

最新情報をチェックしよう!
NO IMAGE

動物の搾取のない世界を目指して

PEACEの活動は、皆さまからのご寄付・年会費に支えられています。
安定した活動を継続するために、活動の趣旨にご賛同くださる皆さまからのご支援をお待ちしております。

CTR IMG
Social media & sharing icons powered by UltimatelySocial