下記の記事は2015年に公表したままの状態で掲載しています。
JALの実験用霊長類輸送中止を受けて、現在も霊長類の輸送を継続していることで批判を受けているエールフランス航空の日本支社にも問い合わせを行いましたが、8月27日に回答がきました。
日本発着便でも輸送が行われているかどうかについては、「現在実験動物の輸送はフランス日本間では行っておりません」とのことで、本社ホームページの下記の説明を掲載しているので参照してほしいという内容でした。
- エールフランス:Air France and the transport of laboratory animals(英語)※現在リンク切れ
内容を箇条書きにすると、概ね以下の通りです。確信的に実験用霊長類の輸送が継続されているのは非常に残念ですが、EU指令を遵守することが必須であるなら、日本へ運ぶことは不可能かとは思います。(加盟国でないためももちろんですが、EU指令が求めているような規制自体が日本に導入されていません。ケージサイズも全く違います)
- 動物の生体の輸送は、エールフランス航空カーゴ(Air France Cargo)が担っている。
- 豊富な経験によって同社は農務省から動物を輸送する認可を得ており、エールフランスが現在の規制に従っていることを示す。
- 同社は、動物の最適な輸送を保証するため、快適さと福祉に関する厳しい基準を確立している。
- これらの活動は高度に管理されており、フランス及びヨーロッパの研究や医療の発達に欠かせない。
- 科学的な目的のために使用される動物の保護に関するEU指令(2010/63/EU)を確実に厳守するため、エールフランス航空カーゴによって繁殖及び使用の状況に対し無作為抽出検査が行われる。
- 世界中で、実験用霊長類の利用は、多くの医学領域で重要だ:
– 中枢神経系の疾病の研究
– 自律神経疾患(パーキンソン、アルツハイマー)の研究
– 心因性の疾患(うつ、アルコール中毒)の研究
– 伝染病(HIV、マラリア、C型肝炎)の研究 - エールフランスの経営陣は、様々な公立・私立の研究所から多くの支持の手紙を受け取っている。
この問題については、本社に意見を届ける必要がありそうなので、以下のページをご紹介します。現時点で一般からは26万通の声が届いているはずです。
エールフランス航空に意見を届けるためのアクションページ(PETA)
※アクションは終了しました。
ページ下部に送信フォームがあります。氏名とメールアドレスだけでアクション可能です。
Subject:件名(変更できますが、そのままでもOK)Message:メッセージ(変更できますが、そのままでもOK)First name:名Last Name: 姓E-mail: メールアドレス
Sign Up for Mobile Alerts (Optional):モバイルフォンに今後アレートメッセージをもらう(この欄は必須ではなく、日本で確実に動作するかわかりませんので、空欄をお勧めします)I agree to the texting T&Cs. Message and data rates may apply.:ショートメッセージ利用条件に同意します。レートに従ってメッセージ通信に課金される可能性があります。(上記アレートメッセージを利用しない場合はチェックは外す)Display my signature and location on PETA.org:署名と場所を表示させる(右のスペースに自分の名前と居場所を表示させたくない場合はチェックを外してください)
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