アメリカ・ニュージャージー州で、 12月14日、野生もしくは外来の動物の移動展示を禁止する「ノージー法」に州知事が署名し、承認されました。 10月に下院と上院を通過していましたが、その最終法案を見ると、一部の都市をのぞき即日施行となっています。
「ノージー」は、サーカスで虐待された 関節炎を患う36歳のアフリカゾウの名前です。
実は修正前の法案を見ると「ゾウや、そのほかの野生もしくは外来の動物」を移動展示(巡業)に使うことを禁止する条文になっているのですが、最終案では「ゾウや」が削除され、「野生もしくは外来の動物」 を巡業で使うことを禁止する法律だということがストレートにうたわれています。
しかも、禁止される「興行」とは、 カーニバル、サーカス、展示、展示会、博覧会、祭り、パレード、ふれあい動物園、プレゼンテーション、見世物、レース、ライド、見本市などや、観客の娯楽、遊び、または利益のために動物に芸をさせたり、人を背に乗せたり、動物を伴ったりする類似の企画など、あらゆる興行を指す のですから、 すごいです。
残念ながら、途中の法案修正で野生・外来生物の範囲が規定されてしまったため、鳥類・カメなどが対象から漏れてしまっていますが、それでも、アメリカ初!と保護団体が沸き上がるのも無理はありません。
いわゆる家畜化された動物も対象外ですが、この法律があれば、ふれあい移動動物園にキリンやアザラシを連れて行くことはできません。
日本にも本当に欲しい法律!!
参考まで、採択された最終法案の翻訳をアップしました。情報提供および翻訳協力をしてくださった皆様、大変ありがとうございました!
追加作業中アメリカ動物福祉法を改正し、サーカスなどの巡業ショーで野生動物を使用することを禁止する「Traveling Exotic Animal and Public Safety Protection Act(TEAPSPA)」が[…]