木下サーカスのアジアゾウ

【ワシントン条約】ラオスのアジアゾウは国際取引停止措置がとられている 〔2023年11月追記:全動植物の取引停止へ拡大〕

追記:2023年11月、ワシントン条約第13条に基づくラオス人民共和国への取引停止勧告は、付属書の動植物全てに拡大しました。この勧告の中でも、要件を満たすまでアジアゾウを輸出しないよう、引き続き同国に対し勧告が継続されています。下記の記事は、アジアゾウについてのみ勧告が出されていたときの内容となります。

木下サーカスの立川公演が始まり、ラオスからサーカス興行目的で貸与されているかわいそうなアジアゾウたちがまた東京にやってきました。

動物のいないサーカスを! 

目次 1 木下サーカスオリジナル? 動物5つの自由と調教芸2 人々の意識は変化している3 めいれいやムチで動物にサーカス…

このゾウたちの輸入に間に合わなかったことが本当に残念ですが、2022年3月に開催されたワシントン条約第74回常設委員会において、条約事務局がラオス人民共和国からの生きたアジアゾウの取引停止勧告を提案し、採択されました。

2022年3月10日をもって、ラオスからのアジアゾウの輸出は停止されています。

この停止勧告は、ソースコード「C」で取引される生きたアジアゾウが、本当に決議10.16 (Rev.)に規定された飼育下繁殖標本の定義に適合していることをラオス政府が証明できるまで、継続されます。

勧告された内容を見ると、ラオスでは飼育されているアジアゾウの個体数を管理するための戦略がなく、飼育されているアジアゾウの登録と識別のためのシステムが機能していないため、野生のアジアゾウについて条約第3条に規定される附属書Iの種の取引に対する規制が遵守されていないと考えられていることがわかります。

この措置がとられた背景には、ラオスから中国へのアジアゾウの違法な輸出が行なわれていたことがあります。また、そもそもラオス共和国に関しては、これまでにもたびたび、ワシントン条約の対象種について取引停止の勧告が出されてきましたが、国別象牙行動計画(NIAP)の進捗報告が出されていないことが理由でした。

京都市動物園のアジアゾウや木下サーカスのアジアゾウは、このような国から輸入されていたことになるわけです。今回の停止措置がこれらの施設のゾウの輸入に間に合わなかったことはとても残念ですが、不正な取引の懸念があることがきちんと拾われていることはうれしく思いました。

Kinoshita Circus elephants enclosure コンテナで飼育

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