2021年3月のレポート
今年3月に油壷マリンパークに行った会員からの報告です。
2021年9月30日に閉館する京急油壺マリンパークに関してはこちらの記事をお読みください。記事のページに載せられなかったその他の写真を、下記に掲載しました。説明は記事を参照のこと。[sitecard subtitle=関連記事 ur[…]
●カリフォルニアアシカ「ミナト」「マリー」
水槽内の塗装の剥がれがあり、老朽化が目立っている。
神奈川の他の水族館に比べて、ほんの少し広いように感じたが、実際は水深が全体的に浅く、水路が選べず、ただ沿って泳ぐだけなので、これはこれで酷いと感じた。
日差しが当たる水面で、日陰も少しできるが、真夏だと水温はかなり上がるのではないかと感じた。疑問をいろいろ感じたが、質問できる飼育員がなかなか園内にいなかった。夏はシェードをかけるのかもしれないが、確認できなかった。
自然な光を浴びることができることも大事だが、調節できない陽射しを体に長時間もろに受けたり水温が上がりすぎたりするのも管理できているのかとか感じたが、聞きたいことがまだ聴けていない。
●イルカ・アシカ パフォーマンス
屋内の劇場という形態。イルカたちは普段どこで生活しているのか、ここでは聞くことができたが、ステージのあるプールの左側に3つのプールがあり、そこに普段はいるとのことだった。
ショーに出ているアシカが暮らしているプールは、ステージの前方と言っていたが、よくわからなかった。
ショーは、アシカが鍵盤で水戸黄門のテーマを叩いている間、4頭のイルカがステージ前で、頭だけ水面から出した状態の直立の体勢をずっと取らされていた。無理なことをさせているように感じた。その後、その体勢をとったまま、発声をさせられていた。
●ゴマフアザラシ
3頭のゴマフアザラシがいた。こちらもシェードがないのかなど疑問に思ったが、聞けるような飼育員はいなかった。
ゴマフアザラシは、餌を与えられながら、手を振る練習をさせられていた。
近くを通った年配のご夫婦が話していたのを聞いたが、以前はこのスペースにイルカがいたそうだ。そのことを、イルカの飼育員に確認したら、そうだと言っていた。ショープールのある屋内施設(ファンタジアム)とは、水路などで繋がったりはしていないので、クレーン車でイルカを釣り上げて移動させたそうだ。
それまで、この狭いスペースにいた、というのが衝撃だった。水温が上がって死んでしまったりしたのでは?と考えたくなる。
隣にある、同じような丸いスペースは、今は空になっていた。
●キタイワトビペンギン
飼育員の女性が中に入って、餌を与えながら、何か書き留めていた。ペンギンたちもその飼育員のそばから動かないでいるので、どのくらいの数のペンギンがいるのかは見えなかった。
一頭、高齢に見えるペンギンが、飼育員やみんなのそばに行かずに、遠吠えをしたり、高いところに登ったりしていた。ゴキブリが出てきて、それを俊敏に追いかけていたりした。
メインの展示場とは別の場所に、2羽のペンギンが隔離されていた。
●コツメカワウソ
嵐が一匹だけ隔離されており、常同行動が激しくて、とても可哀想だった。
ゴマは高齢で、歯が一本ないとの掲示がされていた。
追記:動物の譲渡先について
問い合わせには検討中とのみ回答がありました。
閉館後、動物、とくにイルカの譲渡先について何度も電話しましたが、教えられないとのことで、どんどん対応が悪くなっていくばかりでした。
魚類については、結局、現地にみうら自然館が残るのでそこで飼育するとのことでした。(譲渡された魚もいたようです)
2021年12月2日に、マリンパークで飼育展示していた動物たちの移動が無事に完了したとの告知がありましたが、園側からそれぞれの動物の行先についての公表はありませんでした。
その後、移動先が公表したものだけが行先がわかっています。
- 下田海中水族館が2022年8月27日、「ご報告」としてハンドウイルカの「ジョイ」がショーデビューしたことを公表。ともに太地で捕獲され、長年一緒にいた「フィン」は、夏前に死亡したとのことだった。(電話にて確認)
- ハンドウイルカの「ネギ」「クリ」「ラフ」は横浜・八景島シーパラダイスへ。
- ハンドウイルカ「バニラ」「レンコン」「カボチャ」は不明。(うち2頭は閉館前に死亡か?)
- コツメカワウソは、
・「あずき」不明
・「あられ」不明
・「コテツ」不明
・「コハル」不明
・「ゴマ」あわしまマリンパーク→2022年4月10日死亡(15歳)
・「嵐」あわしまマリンパーク
・「ダンデ」桂浜水族館
・「フク」桂浜水族館
・「つぼ吉」大分マリンパレスうみたまご
・「あんこ」→「マリン」に名前が変わり、大分マリンパレスうみたまご
・「健」よみうりランド HANA BIYORI →2022年3月14日の朝死亡(オス、約1歳7ヶ月) - インドホシガメオス2頭、10月12日に野毛山動物園へ
- カリフォルニアアシカ
・「ナギ」よみうりランド
・「トワ」サンシャイン水族館
・「マリー」(2000年6月19日生、メス)海響館→平川動物公園
・「ミナト」(1997年7月1日生、オス)とほか2頭 海響館 - ゴマフアザラシ
・「あかり」 いったん神戸アトアに搬入されるも、極小の水槽が問題となり(下記ツイート参照)、同じ法人が運営する四国水族館へ再び移動することになった。 - キタイワトビペンギン
・メス1羽 男鹿水族館GAO
・数羽 あわしまマリンパーク - フンボルトペンギン
・4羽(オス1羽,メス3羽)は江戸川区自然動物園 - ホンシュウモモンガ
・「小太郎」(6才、オス)、「小菊」(1才、メス)東山動物園 - オタリア
・「ラディ」(オルガンを弾かされていた) あわしまマリンパーク
神戸のアトアに行ったアザラシの「あかり」が、とても幸せそうには見えません。なんとかならないでしょうか。
動物の行き先について公開しないとのご回答も企業のあり方として疑問です。 pic.twitter.com/jVlkTGSzyn— PEACE 命の搾取ではなく尊厳を (@animalsPEACEnet) December 5, 2021
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