国立衛研一般公開で動物実験代替法のお話を聞いてきました!

事前告知(クリックで拡大)
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国立医薬品食品衛生研究所(国立衛研)は、医薬品・食品・化学物質などの安全性や有効性を評価するための試験・研究を行う国の機関で、法規制の動向に深くかかわっています。JaCVAM(日本動物実験代替法評価センター)も、厚生労働省の研究所である、この国立衛研の中にあります。

毎年行われている一般公開は各部の研究内容について一般市民が知る機会となっていますが、今年はJaCVAMの小島肇事務局長が「動物実験代替に向けた日本の役割」と題して1日4回ミニ講義を行うとのことで聞いてきました。

nihs2016-eyeお話は、実験動物の販売数統計が日本で減っている、企業も動物実験廃止の声を無視できなくなってきている等、3Rの動向にはじまり、代替法の必要性、そして代替法に取り組む衛研の役割として「動物愛護法改正にも寄与しうる」といったところまで話に出ました。

動物愛護・福祉団体のとの連携についても言及があり、時代が変わってきたことを実感します。(ちょっと見ずらいですが、右写真黄色の部分)

国立衛研は、「国の研究機関だし、動物実験もしているし、なかなか動物のことに理解がないのではないか」といったイメージも先行しているかもしれませんが、海外との接点が多く動向を把握しているために、むしろ意識としては進んでいるところだとも言えます。

動物を用いない新規試験法の研究開発は、市民の声が後押しになってきていることは国際的にも間違いがなく、機会あるごとに市民が関心を示し、応援の声を上げていく必要があります。今回、いろいろな年代の方々が聞きに来て質問していたことは、とてもうれしく感じました。

衛研は、来年夏には川崎へ移転する予定とのこと。その頃にまたイベントも考えたいという所長のお話もあったので、稼働前の研究施設見学を開催してほしいという要望をアンケートに書いてきました。

▼研究所入り口
nihs2016

▼安全性予測評価部ポスター発表
nihs2016-1

▼前日には、衛研シンポジウムも開催
このシンポジウムは、どちらかというと市販前の毒性試験の話ではなく、市場に出た後の話や、実際の被害調査などの研究活動についてのものでした。ロドデノールで白斑が起こる機序については、まだはっきりしないとのこと。
nihs2016-2

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