化粧品の動物実験廃止へ向けて、もう一押しを

PEACEが立ち上がってから、早いもので、もう半年がたちます。ご支援・ご声援をくださり、本当にありがとうございます。

この間、化粧品の動物実験廃止へ向けたシンポジウムの主催団体のひとつになるなどしてきましたが、PEACEのサイトには化粧品の動物実験に関するコンテンツがなかったので、新たにページを設けました。

また、一部は代表の個人サイト「さよなら、じっけんしつ」に掲載してきた内容ですが、動物実験された化粧品成分に関して、新たに申請時の添付資料から、犠牲となった動物の数を算出した一覧表を添付しました。以下のページをご参照ください。

(先日の生命倫理サロンでお話しした際、2~3サンプルをざっくりとしか数えて行かなかったので、「大まかに数えて1400~2000匹くらい」と言ってしまったのですが、正確にはもう少し差が開いており、マックスは約4000匹でした。訂正いたします。)

 ちなみに、上記の表は化粧品で基準が改正された分だけです。医薬部外品では、平成23年度に年間38件動物実験を行った申請があったそうなので、化粧品と医薬部外品で合わせて仮に年間40件申請があると想定して、1物質4000匹で計算すると、年間約16万匹が化粧品のために犠牲になっていると推測することができるかもしれないとも考えました。

 しかし、研究開発段階の動物実験についてはどの程度されているのかが全く不明ですし、過去に、もしくは海外で行われた実験のデータを添付して申請することも可能なので、現在日本でどの程度この分野で動物実験がされているかの参考値としては、これはまったく使えない数字かもしれません。

 EUでは、コスメ・トイレタリーに関して「どこの国が何匹動物実験に使った」という統計が出ていましたが、それは、EU法で各国に実験動物の使用状況に関する統計の提出が義務付けられているからです。動物実験に関して何ら義務的な手続きが課せられていない日本では、そもそもバックグランドが全く違うという問題もあります。(注:平成23年度に医薬部外品で38件というのも、昨年、院内集会の際に質問として出していたため、わざわざ厚生労働省が数えてくれたものであって、通常の年はそのようなカウントはしていません。)

 さらに言うと、上記の表を見ていただくとわかるとおり、化粧品原料に対して動物実験を行っているのは化粧品会社が半分、原料メーカーが半分です。

 そこで、今まであまりターゲットになってこなかった原料メーカーについても、動物実験の現状について問い合わせを行ってみたのですが、結論から言ってしまうと、回答は全く芳しくありません。これでは、日本における化粧品の動物実験廃止のゴールラインは確かめようもありません。

 資生堂が動物実験を廃止した今、日本においても化粧品の動物実験廃止を実現するためには、やはりあと一歩、国に対して政策的決定を求めていく必要があると思います。

 そのための現状調査として、原料メーカーへの問い合わせにも、ご協力いただけましたら幸いです。

化粧品の動物実験廃止へ向けて

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