※最初に別タイトルでアップしてしまいましたが、現タイトルに修正いたします。申し訳ありません!
獣医系学部・学科での犬を用いる実習について、各大学の計画書をこちらにアップしていますが、この中で、宮崎大学については非常に簡素な書式が用いられていました。苦痛の軽減方法どころか致死的実験かどうかもわかりませんでした。
しかし、問い合わせたところ、それは更新用の申請書類だからとのこと!
ということで、新規時の実験計画書について、過去にさかのぼって追加で開示請求を行いました。その内容については、こちらのページに追加でアップ済みです。(「新規時の計画書」として掲載)
外科実習で鎮痛が術後にしか書かれていない(実際には鎮痛剤の記載はあり)など、気になる点はありますが、当初開示されたものよりは詳細かつ、委員会からの修正指示もわかる内容でした。
外科実習では「ただし、動物病院における手術症例を見学する事で教育効果の高いものについてはこれに置き換える」といった記載もありました。
しかし、下記の質問をしたところ、更新は6年を上限にしているという回答だったのですが、実際には牛の直腸検査等の実習の計画書で7年目の書類がありました。どういう運用なのでしょうか? 6年というのも、ほかに比べると長いのではないかと思います。
また非常に疑問だったのは、犬以外の実習で一部、新規時の計画書が既に廃棄されていて開示されないものがあったことです。6年もの長期間、継続で承認され、直近3年ほどの開示文書から保存期間切れで新規時の承認内容がたどれなくなるというのは、おかしいのではないでしょうか?
さらに、獣医学科の実習について、計画書の提出漏れが1件あり、獣医学科に対し注意勧告を行ったとの回答もありました。
やはり、まだまだ実習については、各大学で事前審査する仕組みが浸透していない実態があると思われます。
大学に対して行った質問と回答は下記のとおりです。
質問と回答
1.6年を上限としています。
3.ほかの学部について、動物実験計画書の審査が始まったのは、何年からですか?
2と3.現在の全学的な審査体制が整ったのは、旧宮崎大学と旧宮崎医科大学が統合し、新宮崎大学となった平成15年10月1日からになります。
それ以前は、旧宮崎大学農学部においては平成2年8月に動物実験委員会規程を、平成3年8月に動物実験指針を策定。旧宮崎医科大学においては昭和62年12月に動物実験委員会規程を、昭和63年5月に動物実験に関する指針を策定し、審査を実施していました。
4.本学において実施される哺乳類、鳥類、爬虫類の生体を用いる全ての動物実験等は、教育目的のものについても計画書の提出が必要なルールとなっています。
なお、獣医学科の実習について、計画書の提出漏れが1件ありました。本件については、実習の担当教員が交代した際の引き継ぎがうまくいかなかったことが原因でした。このことについては動物実験委員会において把握しており、今後、このようなことがないよう、獣医学科に対し注意勧告を行いました。
5.患畜は、実験動物に含めていません。