乳搾り体験に使っていた乳牛にはストレスが。体験イベント終了へ!

群馬県の観光牧場「伊香保グリーン牧場」が、1970年のオープン以来続けている「牛の乳しぼり体験」を終了すると発表したというニュースがありました!

当初、乳搾りに使っていた乳牛が2頭相次いで死に「『ストレスが一因。苦痛を考慮すると取りやめた方がいい』と判断した」と報道されていましたが、実際には牛は安楽死と売却だったと牧場側が訂正しています。

ですが、直接お聞きしたところ、やはり慣れない人間による乳搾りは乳が上手く出ないだけではなく逆流することもあるらしく、そういったことも原因で乳房炎になる等、問題があったことは事実でした。酪農自体を止めていて40頭ほどの中からローテーションができなくなったことも理由。1回100人を2~30分で体験させることを1日2回行うとのことなので、ストレスがないはずがないと思います。

「乳搾り体験のためだけに飼育頭数を増やすのも経営的に難しく、同牧場の基本理念『アニマルウエルフェア(動物福祉)』に照らし、終了に踏み切った」という報道は同牧場のウェブサイトの告知を見ても間違っていないと思います。

ちなみに、牛は売却予定。牛用の放牧場はないそうなので、同牧場でアニマルウエルフェアに配慮された形で余生を過ごす道はありません(ただし、現在の飼育方法はつなぎ飼いではなくフリーストール)。つまり、ほかの乳牛と同じようにいずれ肉ということになります。

ほかのふれあい動物もいるので第一種動物取扱業は継続。ウサギのふれあい等についても、まだアニマルウェルフェアについて学び始めたところなのでとおっしゃっていたので、今後に期待したいと思います。

  • <乳搾り体験>モーやめ…ストレス配慮し 群馬の観光牧場
    毎日新聞 10月20日(リンク切れ)

牛の乳搾りは、畜産関係の1日イベントなどでも長蛇の列ができていたりしますし、牧場で行う場合でも電流を流して牛の立つ位置を固定する「カウトレーナー」が使われていたり、虐待的な飼育を当然のことと子どもたちに教えてしまう問題があります。牛のことを考えれば当然できるはずのない企画ですから、こういった配慮が普通のことになっていくべきでしょう。

子どもたちには、一生繋ぎ飼いにされている乳牛たちについて、もっと本当のことを教えるべきです。

▼なぜか獣医師会のイベントにも登場する乳しぼりイベント。1頭だけ引き離され、長距離をトラックで連れてこられ、体験には切れない親子の列。まさに機械のように扱われている様子は虐待そのものだが、これが「動物のプロ」のすることなのだろうか? まず、人間がつながれる体験をしてみては?

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