先日、国公立大学の獣医学部・学科での犬の解剖実習(中間報告版)を公表しましたが、山口大学から回答が来ましたので、更新をしました。
計画書のあった獣医繁殖学実習以外に、解剖学、外科学、内科学における学生実習でイヌを用いた実習を行っているとの回答でした。
計画書がないので詳細がわかりませんが、実験計画書の提出が必要であるにもかかわらず、実験計画の審査を受けずに行われた実習があったとの回答もありましたので、これらの実習がそれに該当するものと思われます。
「今後は、実験計画書の提出を徹底します」との回答でしたが、やはり実習の場合、事前の審査を経ずに行われているものがあるということがはっきりしました。
ただし、山口大学は行っている実習が何かをはっきり教えてくれていますので、その点については評価されるべきだと考えています。
回答の全文はこちらをご覧ください。
返信として、下記のように大学に要望しました。
実験計画書については、出されていないものがあったとのことで、
今後徹底いただけるとのことですが、当会からもぜひその点をお願いしたく
何卒よろしくお願い申し上げます。計画書の審査が動物福祉を
担保する第一歩だと考えており、特に未来の獣医師を養成する
教育機関では、各実習でも洗練された方法がとられるべきだと考えております。
また、必ずしも侵襲度の高い実習ばかりではないとは思いますが、
健康な生きた動物をわざわざ傷つける方法ではなく、
なるべく臨床実習や、死体の利用、その他ツールの併用等、
代わりの方法に切り替えて行っていただきたいと考えております。
今回は、海外の団体が犬を用いた実習について
日本の文部科学大臣へ廃止を要望するアクションをとっているので
犬についてお聞きしましたが、当会としては他の動物種も同様と
考えております。
以上、ご担当の方にお伝え願えないでしょうか。
何度もお手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。