昨日、ミドリガメの輸入・飼育禁止の方針が出されていることについて改めて報道がありましたが、環境省にも確認したところ、何か新たな進展があったわけではありませんでした。
環境省内部で検討が進められているのは事実だろうと思いますが、記事中に、「昨年9月にまとめた外来種被害防止行動計画案にミドリガメの『規制を検討する』と明記」とある通り、それ以来、特に検討スケジュールが動いているということはありません。
また、「飼育禁止」と書かれていると「うちのカメはどうなるの!」と思われてしまうかもしれませんが、特定外来生物に指定されても、現在飼育している人は許可を受けて飼うことができます。
しかも、記事中にもある通り、膨大な事務作業が発生することが予想されるため、環境省としても何か緩和策をとる可能性が残っています。それは今後の働きかけ次第です。
どうか冷静に報道を受け止め、カメを捨てることはしないでください。
報道:人気のミドリガメ、輸入禁止へ…生態系を破壊(既にリンク切れ)
読売新聞 1月9日
とはいえ、罰則や申請時に施設を整えたりする費用のことを考えれば、お子様向けに新たにミドリガメを購入することは、全くお勧めしません。
今年の夏のシーズンまでに輸入禁止が間に合わなかった場合、販売を継続しているペット業界も、そろそろ自主規制で販売を停止するべきでしょう。放置してきた責任は重いと思います。
当会では、万単位でミドリガメの輸入を継続している株式会社マルカンに対し、公開質問書を投げている最中です。何らかの社会的責任をとることについても、前向きな回答が来ることを願っています。