※後日追記:傍聴レポートをこちらに掲載しました。
密輸が社会的にも話題になったコツメカワウソですが、昨年のワシントン条約(CITES)締約国会議で付属書I掲載が決まり、商業取引は原則禁止となりました。昨年11月26日の発効日に国内法も施行されています。
しかし、こういった規制強化があると必ず起きるのが、規制適用開始までの期間に起きる駆け込みの密輸です。今回のコツメカワウソの付属書Ⅰ掲載に際しても、1件、9月に大阪で水際での摘発がありました。11月に関税法違反(無許可輸入未遂)の疑いで、この堺市堺区の葬祭業の男(54歳)が逮捕され、報道がありました。
税関が動画も公表していますが、2匹は痛々しいくらいに幼く、体重計の数値を見ると、なんと186グラム。母親が必要な時期に引き離されていることだけでも問題ですが、密輸の手段も箱に詰めてキャリーバッグで運ぶという動物にとって残酷なもの。よく死ななかったと思います。そして日本で保護されたとしても本来の生態系やそれに近い飼育環境に戻されることはなく、ストレスに晒されるかわいそうな生涯が待っています。
この事件について、公判日程がわかりましたので、傍聴できる方、ぜひ傍聴をお願いいたします。関西方面の方で、傍聴できる方からの情報提供をお待ちしております。
※裁判は誰でも傍聴できます。
報道
税関からのメッセージ動画
この事件のコツメカワウソの動画です。大阪税関の所長が、動物密輸についての情報提供を呼び掛けています。
0120-461-961
密輸情報提供サイト(インターネット)
https://www.customs.go.jp/quest/index.htm
サイトより注意書き転載:
情報提供の際には、「いつ」、「誰が」、「何を」、「どこからどこに」、「どのようにして」密輸するのかなど、具体的な内容をお寄せください。
また、インターネットで情報をお寄せ頂く際には、場合によってはこちらからご質問させて頂く事もありますので、連絡先についてもご記入頂ければ幸いです。
※密輸に関する情報で、緊急の場合は、税関密輸ダイヤル0120-461-961までお電話をお願いします。