海に生きる動物を水族館に入れないで

水族館に幽閉するために野生動物を捕まえないで! いとう漁協にイルカ追い込み猟の中止の要望

海に生きる動物を水族館に入れないで

富戸のイルカ追い込み猟再開の決定を受けて、昨年、ユネスコ国際地質科学ジオパーク計画(IGGP)へ「伊豆半島ジオパーク」の認定取り消しを求める要望書を送りました。しかし、その後もイルカを捕獲するために、いとう漁協富戸支所が探索船を出したことが報じられています。

また、過去の富戸でのイルカ猟の様子を「海・イルカ・人」がアップしてくださいましたが、やはりその様子を見ても、「生体捕獲だから残酷ではない」という主張は間違いだということがわかります。

それに、水族館用なら批判がないというのも違います。死ぬまで監禁され自由が奪われるのに、批判がないはずがありません。

お正月に一度、Twitterにて、年賀状で意見を送ってねと呼びかけをさせていただきましたが、本日、当会及び認定NPO法人アニマルライツセンターの連名で、いとう漁業協同組合に正式に要望書を送りました。

皆さまからもぜひ、要望書を参考の上、動画を見ての感想や、水族館に幽閉される野生動物こそかわいそうだと、ご意見をお送りください。

「海・イルカ・人」による過去のイルカ猟の動画

資料映像:2004年 富戸のイルカ猟

資料映像:2006、太地町から大連にイルカ輸出

輸送がどのように行われるか参考になるので、こちらもリンクします。中国の水族館の映像あり。

意見送り先

〒414-0043 静岡県伊東市新井1-1-18
いとう漁業協同組合 御中

〒413-0231静岡県伊東市富戸987
いとう漁業協同組合富戸支所 御中

いとう漁協への要望書

2020年1月13日

いとう漁業協同組合
筆頭理事 日吉直人殿

認定NPO法人アニマルライツセンター
代表理事 岡田 千尋
PEACE 命の搾取ではなく尊厳を
代表 東 さちこ

要望:生体販売を目的としたイルカ追い込み猟を中止してください

私どもは動物の権利を主張し、動物に思いやりのある社会を目指す動物保護団体として、伊東市富戸におけるイルカ追い込み猟の即時中止を求めます。
食用ではなく生体販売を目的とした捕獲であれば残酷ではない、反対もないというご認識であることを富戸支所からも直接伺っておりますが、私どもは「野生動物の消費」に強く反対いたします。

音に敏感なイルカを金属音で極限のストレスに陥れて追い込む猟法そのものが虐待であり、さらには追い込まれた恐怖からパニック状態になってイルカたちがぶつかり合い、海に血が流れ、捕獲や仲間を失ったストレスから死に至るイルカもいることは、追い込み猟に携わるお立場として十分ご存知のはずです。

そして、イルカたちはまず、命とりともなる乾燥のリスクと長距離輸送のストレスにさらされ、この段階で死亡や衰弱に至る場合があります。

またイルカは本来、壁などの障壁物の存在しない広大な海で生きています。そのため、生簀に入れられたショックで死ぬこともあり、水族館へ搬送後もまず水槽の壁を怖がります。身体能力を発揮できず、本来の運動量を満たせない狭いプールで飼育すること自体も、イルカにとって大きな負担です。さらにその狭いプールの中で人間が見て楽しむ娯楽のために、高いジャンプや不自然な動作など、本来の行動と全く異なる芸を仕込まれ、人間から死餌(死んだ魚)を食べるよう調教されます。

また自然の浄化作用がある海と違い、水槽では細菌やカビのため肺炎や皮膚病にもなりやすく、体調不良の数日後に死亡するという例が多数あります。消毒のために水槽に入れられる塩素などの薬品もイルカを苦しめ、目の白濁や皮膚の剥離などを起こします。

社会性の高いイルカを、ともに生まれ育った家族や群れから引き離して使役することもイルカを苦しめます。飼育が長期間に渡れば、より長い間ストレスにさらされることになります。事実、多くのイルカが早くに死亡してしまいます。そして人々は、イルカショーから、人と動物・生態系との関係性等について誤った知識を学びます。

以上の理由から、生体捕獲及び生体販売は食用の捕獲と同様に、或いはそれ以上に残酷な虐待であり、さらには生態系破壊及び自然破壊であると言えます。和歌山県太地町のイルカ追い込み猟が世界的に批判されているのも水族館ビジネスに加担した生体販売という「野生動物の消費」によるものです。イルカだけではなく、大型の哺乳動物を見世物のために捕獲すること自体が、国際的には許されないことになってきているのです。

鯨類については、すでにイギリス、インド、コスタリカ、アルゼンチン、メキシコ、マレーシア、ブラジル、ニカラグア、オーストラリア、チリ、カナダ、フランスなどが娯楽目的の捕獲や飼育を禁止しており、ロシアもそれに続こうとしています。

イルカの捕獲、展示、イルカショーへの批判は国際社会においてさらに高まっており、現に富戸におけるイルカ追い込み猟再開への抗議として世界中から200を超える団体が、ユネスコ国際地質科学ジオパーク計画(IGGP)に対し「伊豆半島ジオパーク」の認定取り消しを求めています(別紙参照)。ジオパーク認定はイルカ追い込み猟を理由に一度は保留となっていました。今後イルカを一頭でも捕獲したり死なせた場合はこれらの団体が黙ってはいないでしょう。その影響は伊豆全体に及び、世界の認識においてもこれまでの愛された穏やかな伊豆には二度と戻れなくなります。

一度傷ついたイメージは観光地としては取り返しのつかないものであり、そのような打撃を負う前にイルカ追い込み猟の中止を求めます。また、本件について、私どもとの話し合いの場を設けてくださるようお願いいたします。

本件へのご回答をお待ちしております。

※注:イルカは哺乳類であることから、「漁」ではなく「猟」を使用しております。

富戸 ドライブハント いるか追い込み 猟 漁

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