▲密輸と思われる輸入で死亡したコツメカワウソの子(記事とは無関係の過去の事例です。詳細はこちら)
2月21日に大阪地方裁判所で初公判があったコツメカワウソ2匹の密輸事件(2019年9月、付属書Ⅰ掲載施行直前に水際で発覚)ですが、3月18日に判決がありました。
傍聴に行ってくださった方からの報告によると、求刑通り罰金30万円(関税法違反)。
なんと軽い罰でしょうか。
判決言い渡しでは、前科として、熱帯魚やカエルの密輸もあったことが言及されたそうです。初公判では猛禽の密輸でも前科ありという話が出ていました。
再犯を繰り返している者が行った規制前の駆け込み密輸に対して罰金30万円では、あまりに軽すぎです。ちょっと動物を売れば元が取れてしまう。
今回、氏名が公表され、報道もあったことのほうが痛手かもしれないですが、生物多様性への打撃は年々深刻になること、事業者にコンプライアンスが求められるようになってきていること(少なくとも一般社会では!)、動物福祉に関する世論も年々高まっていること(そもそも飼うこと自体が虐待!)等を考え併せれば、前例に倣わず、もっと求刑を重くするべきだと思います。