動物虐待事件での検挙件数が年間100件超えに。うち、遺棄が49件も

動物虐待事件統計 警察庁資料より グラフ「生活経済事犯の検挙状況について」各年版より(作成:PEACE)

新聞・テレビ各社が、動物虐待事件の年間の摘発件数が初めて100件を超えたと報道しました。事件の発生そのものがふえたというより、警察が検挙する数がふえただけかと思いますし、警察が取り合ってくれるようになってきたという意味では、良い傾向にあると感じます。

特に、遺棄での検挙が49件もあるそうです。

個々の事件は、警察発表するほどではないと判断されて報道に出てきていないのだと思いますが、これだけ検挙されているということは、遺棄抑止のためにもっと知られてもよいのではないでしょうか。

報道を見て警察庁のサイトを確認したところ、2019年の統計資料が公表されていたので、PEACEサイトの下記のページを更新しました。警察の検挙件数のグラフ(上記)は作っていなかったので、新しく作りました。

公表資料では、毎年代表的な事件について概要が取り上げられますが、去年については、下記の事件が取り上げられていました。動物虐待事犯以外の動物・鳥獣関係事犯についても公表があり、ペレンティーの密輸事件が取り上げられていました。

「令和元年における生活経済事犯の検挙状況等について」より

猫の殺傷に係る動物愛護管理法違反事件
無職の男(29)は、平成30年11月頃、神奈川県内の河川敷において、劇物を含有する殺虫剤を混入させた餌を摂取させて猫3匹を殺傷した。31年2月に、同人を動物愛護管理法違反(愛護動物の殺傷)で検挙した(神奈川)。

動物卸売業者らによる外国為替法違反等事件
動物卸売販売業者(36)らは、国際取引が規制された希少なオオトカゲを不正に輸入しようと企て、平成29年1月及び平成30年3月、輸入申告に際して品目を偽り、経済産業大臣の承認及び税関長の許可を受けないで同オオトカゲ2頭を輸入し、自営業者(38)らに有償で引き渡すなどした。令和元年11月に、2法人6人を外国為替法違反(無承認輸入)等で検挙した(警視庁)。

動物虐待について

動物虐待事犯(事件数105件)の内訳については、各社報道からまとめると、以下の通りでした。虐待された動物では猫が最も多く、罪状別の内訳では遺棄が最も多かったです。

虐待された動物:
猫(66件)、犬(27件)、馬、ウサギ、タヌキ、ニワトリ、フェレットなど。

内訳:
遺棄 49件
えさを与えなかったり劣悪な環境で飼育したりする虐待 36件
殺したり傷つけたりする殺傷 20件

逮捕:
5人
▽別居している妻の飼い犬の頭部を殴り殺害
▽飼育するインコに避妊具をかぶせて動けないようにした上でライターを押しつけたり放り投げたりした
▽複数のヤギの死骸を放置した場所で別のヤギなどを飼育
▽野良猫を地面にたたきつけて殺害
など。

検察統計も更新しました

警察ではなく、検察のほうの統計では、起訴や公判請求にいたった人員数がわかりますが、現在の最新版は2018年分です。こちらの表も更新が滞っていたので、新しくしました。

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