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動物ふれあい展示施設になってしまっていたオービィ横浜、閉館へ!

ゲーム会社の「セガ」が、イギリス英国放送協会(BBC)の自然番組ブランドである「BBC EARTH」の全面協力を謳って2013年8月にオープンした「オービィ横浜(Orbi Yokohama)」は、当初はバーチャル体験のみの施設でした。しかし、催事イベントとして爬虫類に触れる生体展示を行ったり、だんだんおかしな方向に行き、ついにはBBCとの協力関係は解消、エキゾチックアニマルなどの室内型ふれあい展示施設が半分を占める施設にすっかり変わってしまっていました。

現在、「アニマルコンテンツ」として、「アニマルスタジオ」(エキゾチック小動物)、「アニマルガーデン」(エキゾチックアニマル)、「キャットパラダイス」(猫)、「アニマルヴィレッジ」(シマリス、小動物)と4つのエリアがありますが、全て動物カフェを全国展開する株式会社MOFFが運営しています。

あまり上手に生かしきれていなかったとはいえ(下記参照)、かつてはバーチャル型展示施設だったものが、生きた動物を利用する施設に変わってしまったことは非常に残念でしたが、ようやく閉鎖が決まりました。12月31日(木)を最終営業日として閉館と公表されました。

こういった施設がなくなるのはよかったですが、動物たちは株式会社MOFFの他の施設や、母体のダチョウ牧場へ移るだけのようです。(下記Q&A参照)

今年9月の映像をツイッターでご紹介しましたが、希少種(CITES付属書I)のスローロリスもこんな貧しい環境でした。MOFFの印西店から移って来て、印西店ではもっと狭いケージだったそうで、これでも改善され、健康になって来ているのだそうですが… しかも、もともとは、個人が飼っていたペットを引き取ったのだそうです。身勝手な人間に翻弄されるエキゾチックアニマルたちの現状に思い至る人が、この展示を見ていったいどれだけいるでしょうか。
 
行動もおかしく、ガラスの向こうに出ようとする動作が常同行動に転換してしまっているように感じられ、とてもかわいそうですが、動画では来場者は「面白い」「サルみたい」と言っています。スローロリスはサルの一種です。それすら伝わっていません。こういった施設が共感を育んだり教育になったりしていないことを実感します。

オービィ閉業はMOFF側にとっても突然だったようですが、経営主体がセガで、企業としての判断ができる分、ある意味、閉業の決定も早かったのでは?とも思います。廃業の決定もできず劣悪飼育に陥っていく多くの個人事業主に比べれば、合理的判断なのだろうと思います。

動物はMOFFに任せればいいのでセガは身軽でしょう。飼育、獣医療、施設管理等にかかるコストを考えれば安易に手を出すべき事業と思えませんが、いわゆる「アフターコロナ」時代は、こういった動物搾取ビジネスが下火になってほしいものだと願います。



公式の案内:

動物については、このように書かれていました。

Q8 動物はどうなるの?
(株)MOFFが運営する第一種動物取扱施設への移設にて終生育成して参ります。

Q9 我々が動物を譲り受けることはできないのか?
譲渡する事は検討しておりません。

バーチャル展示だった頃(2015年頃)

実は、バーチャルで動物について展示しているということで、動物園の代わりになるのでは?と思い、バーチャルだけだった頃に行きましたが、「ゴリラが襲ってくる!こわい!キャー!」「ゾウの群れが近づいてくる!揺れる~!!」のような感じで、動物について伝えたいことがちょっとズレているように感じられ、あまり推すことが出来ませんでした。
コンセプトって大事かと思います。

技術的には、もっと生態について知らせたり、動物に親しみを感じさせたり、保全意識を持たせたり、できるものだろうと思うのですが、ゲーム会社がつくるとこうなるのかという感じで残念でした。それぞれの出し物も短く、物足りない感じがあるのも否めませんでした。

ただ、映画もよかったですし、入口のところにある動物の大きさのわかる投影展示は、ちょっとおもしろいなと思いました。子どもたちもたくさん遊んでいました。フライト体験などもですが、映像が鮮明でないのは、もう少し改善できないのかと思ったりもしました。

コンテンツ入れ替えには手間がかかりそうで、頻繁には望めないだろうという印象も持ちました。

結果、集客を求めてなのでしょうが、ふれあい・生体展示系に変わってしまったのが、非常に残念でした。

アニマルガーデンとアニマルヴィレッジの様子

今年9月に行かれた方からの情報では、かなり人も入っていた様子だったので、突然の閉園は実は驚きました。やはりこれが主体で食べている企業ではないので、決断は早い? ちょうど、生体展示廃止の要望を出したいと思っていた矢先のことでした。

【教えていただいた当日の様子】

アニマルガーデンは2時間待ちの状態。20分待ちのアニマルヴィレッジから見たが、結構並んだ。
1つのコンテンツには、コロナ対策のためか、1つずつの家族(あるいはカップルやフループ)だけを入れていた。10分をめどに出てほしいと言われたが、特に入り口でその時間を管理していないので、客の方で時間を管理してくださいと言われる。1組の客が出ないと、次の組の客は入れまない。人数制限だと思われる。

アニマルスタジオの中にいた動物

シマリス
触れ合いたいというと、隣の個室のようなスペースの中にシマリスと入れるようだった。

モルモットとロップイヤー(ウサギ)
一緒に入れられており、客はその中に手を伸ばして触る形式。ウサギは2匹いたが、触られたくないので、客とは反対側の壁にぴったりくっついていた。たまに触られてもあまり動ぜずな感じ。モルモットは、触られたくないのがよくわかった。ちょっとでも客の手が体に触れると飛び上がったりして逃げていた。

フレミッシュジャイアント(ウサギ)
ハーネスをつけられており、リードは高い位置につけられていた。横たわっていたが、皆、お構いなしに撫でまわしていた。

フェレット
係員の人が1人で2匹を抱えていて、客にちょっと頭を撫でさせていた。

スローロリス
透明な壁を常同行動のようにかきむしっていて可哀想だった。他の客は、「面白い動きしてんな」などと言っていた。全く教育になっていない感じがした。


アニマルガーデンの中にいた動物

フクロウ、ヨウム、モモイロインコ、コンゴウインコ
全て拘束展示。コンゴウインコは一生懸命、鍵を外そうとしていた。



ミーアキャット
穴を掘れる土はない。木にあるくぼみに潜り込むようにしていた。

ムツオビアルマジロ
2カ所の囲いを通路でつないであって行き来できるようにしてあるが、穴を掘る土もない。子どもが触ろうとしていた。

カピバラ
エリア内自由にしていたが、土もない環境。風呂らしきスペースには水が入っていなかった。

ほか、タランチュラ、カエル類、カーペットニシキヘビ、ケヅメリクガメ、グリーンイグアナなど

人は結構いました。

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