武蔵野市長に、はな子メモリアル事業のアイデアを送ろう!

井の頭自然文化園のゾウの「はな子」の死亡を受けて、武蔵野市長がメモリアル事業を実施する考えを示したと報道されています。

祈念事業自体は悪いことではないかもしれません。しかし、「戦後の子どもたちに元気を与えてくれた」とはまた時代錯誤です。その「元気」は、小象を同族から切り離して見世物にし、あげくは単独飼育を継続するという動物虐待の上に成り立っていたということに思い至れないような祈念事業なら、教育的な意味はないどころか害があるのではないかとすら思います。

はな子の死によって戦後型動物園の終焉を迎えたとの意見もありますが、果たしてそうでしょうか? はな子の獣舎が狭くコンクリートだといっても、他の多くの動物園のゾウ舎も、ゾウの本来の行動範囲から考えれば五十歩百歩です。懲りずに、まだこれからゾウを導入しようとしている円山動物園のような動物園もあります。まだまだ戦後型動物園だらけです。

「ありがとう!(私たちのために苦しんでくれて)」という言葉で現実を隠蔽するのであれば、また戦後の過ちを繰り返してしまうのではないでしょうか。

祈念事業を行うのであれば、市民に反省を促し、動物たちの苦痛について気がつかせるようなものであるべきでしょう。人間がカタルシスを得るだけのイベントなら税金の無駄遣い。ぜひ提案・アイデアを送ってください。

郵便:
〒180-8777 武蔵野市緑町2-2-28 武蔵野市長 邑上守正様
ファクス:
0422-51-2000(武蔵野市市民部市民活動推進課)

☆送ったメール

動物保護団体のPEACEと申します。
井の頭自然文化園のアジアゾウ「はな子」が死亡したことを受け、
市長が定例会見でメモリアル事業を実施する考えを示したとの
報道を拝見いたしました。

当会として、そういった事業の実施自体を否定するわけではありませんが、
本来家族と暮らすべき動物であるゾウが長期間単独飼育をされ、
狭いコンクリートの施設で異常行動を見せながら飼い殺しにされてきた事実を
隠ぺいするようなイベントであれば、実施する意味はないどころか
害があると考えます。

戦後の子どもたちが得た「元気」というものは
動物虐待の上に成り立っていたのだということを広く市民に理解させ、
反省と深い謝罪の意を示すような追悼行事にしていただきたいと思います。
戦後の時代の過ちを二度と繰り返してはならないと思います。

どうか、はな子の孤独と死を無為になさりませんように…
よろしくお願い申し上げます。

はな子 

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