昨年末にツイートしましたが、すさみ町立エビとカニの水族館が治療費が払えないのに、去年3月末で営業を止めた「志摩マリンランド」からケープペンギン4羽を引き取っています。
治療費が払えないのになぜ引き受けたたのか、とても疑問です。また希少種の体の一部の販売に当たるような行為は止めるよう要望しました。
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【朝日新聞】ペンギンの羽根募金を開始 エビとカニの水族館 https://t.co/UXkcPp1ZwX
— PEACE 命の搾取ではなく尊厳を (@animalsPEACEnet) December 28, 2021
公式サイトを見ましたが、書いてあることが酷い↓
覚悟していたとは言え毎月となると経費が? 何か病気が出たからではないですよ、定期検診と血液検査ですよ(驚き)。
固定費用くらい、事前に計算できないのでしょうか。町の予算を使うのに、計算しない?
寄付を募らなければ基本的なケアができないのに、生きものを引き取ろうとするなんて、おかしいです。そもそも、この水族館には専属の獣医師がいないのに、ペンギンを引き取ったようです。
かつて、この水族館は、高齢のゴマフアザラシを堀井動物園に放出したことがあります。広い場所で飼えるなどと言われて、もっと酷いところにやってしまった。そして、その直後に別の新しいゴマフアザラシを入手しているんです。高齢だから不要で、若いアザラシが欲しくてお払い箱にしたなら酷いですし、逆に無計画だったとしても酷いです。詳しくは下記のページにまとめてあります。
堀井動物園のゴマフアザラシのうち、ゴマじい(死亡)、チーズ、ミルク、ヨーグルト(死亡?)について来歴などをまとめました。現在飼われているのは、ミルクとチーズの2匹と思われます。ゴマフアザラシについて:生息域は、アラスカから日[…]
今回の募金は、謝礼にペンギンの羽根を提供することになっているのも、水族館としておかしい。動物園や水族館が、動物、それも希少種の体の一部に金銭的価値があるかのように振る舞ってよいのでしょうか。世界中で、肉や皮や羽根や牙などのために野生動物たちが殺されています。そのことが動物たちを絶滅に追い込む一因でもあるのに、お金をくれたら動物の体の一部をあげますよって? 市民にどういう教育をしようとしているのでしょうか。
PEACEでは、すさみ町に対し、下記意見例に載せたような内容で、問い合わせ及び要望を送りました。
意見先
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意見例
すさみ町の町立エビとカニの水族館が「ペンギンの羽根募金」を始めたとの報道を拝見しました。
大変驚いたのですが、税金で治療費を払うこともできないのに、なぜペンギンを「志摩マリンランド」から譲り受けたのですか。治療費を集めることが、まるでよいことかのように報道されていますが、その程度の資金力もない自治体が動物を飼育していることが恐ろしいです。治療が受けられなくてかわいそうだと思う人たちの心を利用してお金を集め、宣伝にするのは止めていただきたいです。
資金もあり、動物を一定レベル以上の水準で飼育でき、獣医師が常勤する施設に動物を譲り渡していただきたく、お願い申し上げます。
また、羽根を売ることも止めていただきたいです。お金を払えば動物の体の一部が手に入るというのは、売っているのと同じです。
体から無理やりむしり取ったものでないとしても、希少種の体の一部に価値があるという考え方を市民に植え付けるのは間違っています。
多くの野生動物が、そういう物珍しさや所有に「飢えた」人間のために捕獲され、殺され、解体され、毛皮や羽や骨、爪などを売られています。そういった動物の体のパーツに対する人間の所有欲に、ますます火をつけるような行為を水族館がするのは、間違っています。
ほかの水族館や動物園で、動物、それも希少種の体の一部を売っていますか? 普通は売りません。見世物小屋レベルの施設では時折そういうこともあるかもしれませんが、曲がりなりにも教育機能をうたうのであれば、羽根を売るようなことは止めていただきたいです。
エビとカニの水族館の運営は、これまでも非常に安易な考えで行われてきました。
かつてはゴマフアザラシを劣悪な環境で飼育していて、その飼育を止めるにあたり、更に劣悪な滋賀県の堀井動物園に譲り渡しました。堀井動物園に広いところで飼えるなどと言われたことを鵜呑みにし、アザラシを渡してしまいました。結局1年足らずで死亡しているはずですが、エビとカニの水族館は、このアザラシを手放した直後に、また別のアザラシを入手しており、一体どういうつもりで堀井動物園ヘ老齢のアザラシを放出したのか、怒りを感じます。
できれば水族館自体を廃止していただきたいですが、ペンギンの適切な施設への譲渡しと羽根の販売の中止を優先事項として決定していただきたく、よろしくお願いします。
Sharon AngによるPixabayからの画像