太地町の元ドルフィントレーナーへのインタビュー日本語版を掲載
3か月ほど前、オーストラリアの鯨類保護団体Action for Dolphins(AFD)による、太地町の元ドルフィントレーナーへの取材に同行しました。
元ドルフィントレーナーの方は、ご自分の体験から、イルカ追い込み猟の現実、そして水族館などに売られていくイルカたちの現実を多くの人に知ってもらいたいという思いでインタビューに応じてくださったものです。
先日、AFDから先行して英語版インタビュー記事が公表されましたので、その元となる日本語版記事をこちらに掲載しました。日本語版もAFDのスタッフが書かれており、英語版では簡略化されている部分も残しました。
いかにイルカ追い込み猟の生体捕獲がイルカを死なせ、苦しめているかを知るために、ぜひお読みください。イルカショーを見に行こうとしている身近な方などへの拡散もお願いいたします。
記事の短縮アドレスとQRコード
オーストラリアの鯨類保護団体Action for Dolphins(AFD)による、太地町の元ドルフィントレーナーへの取材に同行しました。AFDから公表された英語版の元となる日本語版記事を公表いたします。日本語版もAFDのスタッフが書かれた[…]
英語版
Our investigator in Japan recently had the opportunity to in…
追い込み猟でのハンドウイルカ捕獲数は右肩下がりに激減
インタビューの記事中、ハンドウイルカが捕れなくなってきている話が出てきます。それを裏付ける統計グラフをHeal The Oceans Japanの協力を得て作成しました。(下図)
このような状況にあってもなお、水族館は「種の保存」や「生物多様性の保全」といった美辞麗句を掲げる裏で、イルカの群れを破壊し続ける産業と一体となり、そこからイルカ、ひいては富を得ているのです。
※暦年ごとのデータで公表されている水産庁のデータを使っているので、猟期ごとのデータとは一致しません。
偶然なのか意図的なのか定かではありませんが、日本動物園水族館協会がイルカ追い込み猟からのイルカ導入禁止の方針を採用した2015年以降、水産庁は、生体捕獲(水族館等への販売用)の数字を公表しなくなりました。展示向け捕獲数についての国の正式な統計が、この時点でなくなってしまいました。
「水産資源」として管理している水産庁から見れば、食肉用だろうが展示用だろうが、捕獲されたあとのことは関知しないとの見解でしたが、売上高ベースで考えれば、追い込み猟を存続させているのは生体捕獲なのですから、その動向は追ってほしいものです。
その後は、法改正により動物愛護法のほうで販売数や死亡数を追えるようになったのですが、和歌山県は情報開示を途中でやめてしまいました。
国も自治体も、イルカで儲けを出す人々にとって都合のいい動きをし続けています。
オーストラリアの鯨類保護団体Action for Dolphins(AFD)による、太地町の元ドルフィントレーナーへの取材に同行しました。AFDから公表された英語版の元となる日本語版記事を公表いたします。日本語版もAFDのスタッフが書かれた[…]
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