岐阜大学の著しい老朽化…動物実験委員会が訴える窮状  

国公立大学の獣医学部・学科での犬の解剖実習(中間報告版)のページの岐阜大学の部分を更新しました。

計画書は3年間有効のようなので、犬舎が屋外である件等と併せ、現在確認中ですが、先に岐阜大学で起きていることについて情報公開で得た資料を公開いたします。全文はこちらのページに画像でアップしましたが、PDFファイルのほうが読みやすいと思います。

概略下記のような内容ですが、「これが獣医学を教える国立大学の施設なのか…」と愕然とすることでしょう。一番すごいのは、家畜伝染病予防法に基づく飼養衛生管理基準が遵守ができていないことです(衛生管理区域の設定)。動物実験委員会が学部長にこのような書面で要望を行うということ自体、非常事態ではないでしょうか。

四国に新しい獣医大学ができるそうですが、「まず日本の獣医学教育全体のレベルアップをはかるべきだ、獣医師の粗製乱造になりかねない」等として獣医師会が反対していたのも、もっともなことだと思います。

マウス・ラット・モルモット・ハムスター・ウサギ・ニワトリ等

空調がない飼育室があり夏季・冬季に使用ができない、換気扇が老朽化、前室に相当する設備がない、隣の牛舎との仕切りが老朽化、屋外の水場でケージの洗浄や水の補給を行っている等々。

犬は全て屋外飼育であり未だに一頭も屋内で飼育されていない、日差しや雨をしのぐスペースが乏しい、そのため夏は熱中症、冬は凍死の可能性があり目を放せない(!)、研究中の犬に外部の人が接触している、個別飼育のスペースの狭さ、犬に運動の機会がない、ドッグフードの十分な保管場所がないので牛舎横のスペースに置いている(!)、食餌中に糞尿の汚水が流れ込むことがある(!)、電灯設備がない(!)ので冬季は暗い中糞尿処理作業)、センター試験のときに苦情。

大動物飼育施設(牛)の中の部屋で飼育しているため空調・換気に問題。排水トラブルも。運動ができないので、下痢や自傷行為。

牛・馬

老朽化、不衛生、換気・排水不備、手狭。動線上も家畜伝染病予防法上の衛生管理区域を設定することが難しい。岐阜大学が口蹄疫の発生源になる可能性。

昨年の当会宛回答で、

「今後の改善に向けての望ましい改善の行程」のうち、①は未着工、②は岐阜県家畜保健衛生所の移転に伴い整備される予定、③は飼養施設の改善は一部改修が終了した状況です。

と答えていますが、①が犬猫、②が家畜、③がげっ歯類や鳥類です。詳細は全文をご参照ください。

現在、10年計画の半ばまで来ていますが、今年はどういう回答が来るでしょうか……。

▼資料より抜粋:動物愛護法は動物実験については改正がなかったので、後押しにならずに非常に残念です。

 

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