動物実験

殿町バイオ施設一般公開~実中研は、何もわかっていない子供にマウスの顕微授精体験

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8月1日、自治体の誘致によってバイオ施設が立ち並ぶ川崎市の殿町キングスカイフロントで各施設の一般公開が行われました。非常に暑い日でしたが、スタンプラリーで景品がもらえるせいか、予想外にとても多くの人が来場していました。川崎市の腕章を付けた人たちを何回も見かけたので、市としても広報などに力を入れているのだろうと思われました。

薬品食品衛生研究所の一般公開についてはこちらにアップしましたが、他の施設についてもご報告します。

実験動物中央研究所 何もわかっていない子どもに顕微授精体験

1階の会議室か何かと思われる2部屋のみ公開。1部屋は子どもたちに粘土などで遊ばせていたので、超満員でごったがえしていました。2部屋目は、実験動物って何だろう?の展示。事前告知ではマウスやマーモセットを見せるのか?と思われる告知文が出ていましたが、さすがに生体は見せていませんでした。

▼しかし、いきなり「実験動物はどうして必要なの?」などというパネルで洗脳作戦。高齢の研究者2名が子どもたちに動物実験の説明をしていました。説明している人たちがあまりにお爺さんで、「もうあなたたちの時代とは違うのよ…」と心の中で思いました。

▼さすがに問題あることはわかっているのか、「とはいえ動物実験というのは尊い命を犠牲にするものだから…」などと3Rの説明もしていました。

▼驚愕!したのは、子どもたちにマウスの精子が動くところを顕微鏡で見せたり、卵子に精子を注入する顕微授精の体験をさせていたことです。

この子たちは、精子も卵子もマウスを殺して体から取り出すということを知っているのでしょうか。

いえ、そもそも精子や卵子が何かすら知らないでしょう。

学校で生殖について習うのは中学に入ってからです。若い男の研究員が小さな女の子に何度も精子、精子と説明していましたが、なんのことかまったくわかっていなさそうな様子でした。この年代の子どもを持つ親御さんたちに聞いてみても、意味がわかっているはずがないと言います。一体何がしたいのでしょうか。

しかも、受精させた受精卵は、実験に使えるはずがありませんから、廃棄になるはずです。今自分がしたことが命を生み出す行為だと知らない子どもたちに手を汚させておいて、黙って裏で捨てる汚ならしい大人。将来、動物を殺したり苦しめたりする動物実験に平気な大人になってほしいからでしょう。

顕微授精は、インドの環境活動家ヴァンダナ・シヴァ氏が来日した際、受精卵に遺伝子注入するジーンガン(gene gun)を「暴力」とまさに呼んだことを思い出させました。

後日、このような展示が動物実験委員会を通るのか疑問に思ったので問い合わせをしました。このようなことが承認されるのなら、まさに実中研が中心になって叫んできた「動物実験委員会できちんと審査している、動物実験の自主規制はうまくいっている」が大嘘だったことになりますから、倫理審査などは経ないで勝手にやっている可能性が高いのでは?と感じました。

回答としては、マウスを殺して精子と卵子を取り出すことについては、既存の生殖研究に関する動物実験の計画書があり、その範囲で行われたという説明でした。別の目的で採取された精子と卵子を流用したということは認めた形かと思いますが、動物実験計画書の審査を経ていた形にしているのも、後付けでそういうことにした可能性もあると思います。

ちなみに、ここは民間の施設ですから、情報公開請求はできません。

また、体験に使われた卵子は、すでに顕微授精を試して受精せず失敗したものを使ったとのことで、子どもたちの操作によって受精は起きていないとの説明でした。

つまり顕微授精体験は嘘ではありました。

このような娯楽のようなイベントで生み出されようとしたマウスの命がなかったことを思えばほっとはしますが、逆に言うと、子ども本人はそれが何かわかっていないにしても、つきそっている親御さんには、これは本当の授精ではないときちんと説明するべきだったのではないかと思います。

動物の命をオモチャのようにもてあそぶ研究者たちの意識は恐ろしいと思いました。来年は内容を見直すという答えはいただきましたが、子どもたちがよくわかっていないうちに、なるべく感覚を麻痺させて洗脳してしまいたいという研究者たちの願望がひしひしと感じられました。

マウスの飼育体験は、ビニールのアイソレーター(動画に写っているやつ)の中にケージと手技訓練用のマウスのマネキンを入れ、扱い方を教えるというものですが、なんだかわやくちゃな感じでした。人が多くて手元などはあまり見えませんでした。マウスのケージはあんなに小さくていいとか飼い方があれでいいとか、子どもたちに教えてしまうのはいかがなものかと思いました。

マーモセットは、クイズ形式で、どんな動物かを紹介することをやっていました。

▼実中研を別の角度から。2階より上は見せていませんでした。外から見ればどこが動物施設かだいたいわかるというのに、登録制にいつまでも抵抗を示す人たちの総本山が、ここ。

ジョンソン・エンド・ジョンソン インスティテュート

ジョンソンエンドジョンソンといえばベビーローションや綿棒のイメージがありますが、医療機器大手でもあり、殿町の東京サイエンスセンターは医師等医療従事者向けのトレーニングセンターになっています。この日は、子どもたちに模擬トレーニング体験をしてもらうというイベントをやっていました。

▼内装もかなりリッチな雰囲気。いろいろな医療機器類が展示してありました。

▼全世界に26カ所あるらしい。

▼全体に、かなり贅沢に消耗品を使っていて驚きましたが、なんと記念撮影コーナーまで!

▼こんなにたくさんの子どもたちが。未来の顧客と思えば、投資も安いもの?!

▼縫合体験では訓練用のツールを使わせていました。

▼さすがに生きた豚は使っていなくてほっとしました。(当たり前ですが)

▼体験コーナー全体にふだん動物を犠牲にしている雰囲気はみじんも見せていませんでしたが、休憩コーナーにはAAALACの盾がひっそりと… ということは、ここで動物使ってるんですよね?

動物の利用ではなくシミュレーターや人間の死体の利用が当然になってほしいので、子どもたちにシミュレーターの体験をさせていたのはよいと思いましたが、社員に普段ブタを使っているのか聞いてみたところ、やはり詳しいことは教えてもらえませんでした。ホームページを見るように言われただけでした。食い下がったら、「(同じ殿町にある)メドトロニックさんもここに移ってきた」と他社に話を振ったり!? でもブタを使っているのは認めていたと思います。

去年の実験動物学会総会のとき、だいたい全体で年間1000頭くらい使っている、シミュレーターの導入でかなり数を減らしている、という話は聞いたので(シンポジウム1「動物を用いた医学教育・医療技術トレーニング」)、その後どうなっているか知りたかったのですが、そういうことは話してはいけないことになっているそうです。

とっても残念。

日本メドトロニック株式会社含め、そのほかの施設も一通り見て回りましたが、全体に、ライフサイエンス研究で動物が犠牲になっているということを全面に出した展示は少なく感じました。

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