PEACE活動報告ブログ

沖縄県から改善勧告が出たこともあるアヒル取り競争に中止の要望

署名が継続されていますのでご存知の方も多いと思いますが、毎年、沖縄県糸満市で開催される伝統行事「糸満ハーレー」の際に、「アヒル取り競争」が行われています。

鳥はバリケンですが、家禽を漁港に投げ込み、それを一般からの参加者が海中で競って捕まえ、賞品として持ち帰るイベントです。そもそも食用ではありますが、家庭で飼育してもよく、使途は自由です。(食用にされることが多いそうです)

この行事、過去には沖縄県の動物愛護行政が勧告を行ったこともありました。

指導ではなく「勧告」ですから、行政の対応としては一段高いものです。内容及び当時の現地調査の記録は以下の通り。

ただし勧告といっても、伝統行事に付随して行われているものなので、第一種動物取扱業に該当しているわけではありません。第二種に該当するのかどうかという問題もありますが、年1回であることに加え、そもそも動物を虐待的に扱う行事について行政は届出を受けつけられるのか?という根本的な問題があり、合法なものとして俎上に載せるのは難しいと考えられます。

「胴体を抱えるように努め」といっても、人間も水に浮いた状態で競って捕まえるのですから、丁寧にしようとしても限界があることは容易に想像がつきます。また、鳥が必死で逃げることが、むしろ娯楽要素になっているように見受けられます。こういった娯楽要素の高いイベントで動物の使用を可とする考え方自体、廃れていくべきでしょう。

雲南省晋寧県石寨山土出遺物の銅鼓に水鳥が描かれていることから、中国に糸満ハーレーアヒル取りの起源があると考えられているとも聞きましたが、この地域の遺物からは、かつて生贄として人間が殺され、ささげられていたことも示されています。人身御供は行われなくなっていると思いますので、文化というものは時代によって変わりゆくものだということを、むしろこの地域の遺物が立証しているかと思います。

今年は5月29日に実行される予定なので、かなり間際とはななってしまいましたが、中止を求める要望書を主催者へ送りました。

このイベントの中止を求める署名が行われていますので、ぜひご協力の上、リンクされている意見送付先へ意見を届けてください。


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