PETAが日本ハムの養豚場の実態を暴露【翻訳掲載】

世界最大の動物擁護団体PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)のアジア支部が、日本のハム・ソーセージ大手である「日本ハム」の養豚場で行われている動物虐待を暴露しました。ぜひ動画を見てください。内容は、PETAによる報告の全文和訳を下記に掲載しますので、ご参考ください。

翻訳くださったビーガン翻訳家の方に感謝申し上げます。

日本で知らない人はいないほどの有名企業の実態を、あなたの周囲の方々に伝えてください。

そして、これは、決して日本ハムだけの問題ではありません。食卓に載せる肉について、今一度考え直しましょう。

PETA Exposs and Undercover Investigations

A whistleblower saw workers at Nippon Ham, Japan’s leading p…

日本ハムの養豚場――子豚はコンクリートに叩きつけられ、死ぬままに放置される

日本最大の豚肉企業、日本ハムの内情を暴露した新たなPETAアジアの動画は、子豚たちと母豚たちが恐ろしい虐待にさらされていることを明らかにした。日本ハムは人の幸せと「食べる喜び」を応援すると謳うが、動物の福祉を考えていないことは一目瞭然である。食用として育てられ殺される豚たちは、生涯を充実させる喜びその他一切を経験しない。

豚たちの生涯は痛みと苦しみに満ちている。日本ハムの作業員らは豚たちの繊細な耳を摑んで命を持たないモノのように放り投げる。小さすぎる、病気にかかっているなどの理由で「利益」にならないとされた豚はゴミのように投げ捨てられる。作業員が不要な子豚を殺す際は主に、子豚を振り下ろしてコンクリートの床に頭を叩きつけるか、心臓に表面消毒剤を注射するという方法が用いられる。ある子豚はこの方法で毒を注射されたのち、5分にわたり苦しみに悶えていた。また別の子豚はコンクリート床に頭を打ちつけられたのち、1時間をかけて弱っていった末に力尽きた。

日本ハムにおける苦痛と拘束

母豚たちは体の向きすら変えられない小さな金属製の檻に押し込められて悲惨な生涯の大半を送る。筋肉は萎縮し、絶えずこわばりと痛みを引き起こす。彼女らは排尿・排便・摂食・睡眠の全てを同一空間の狭い檻でこなすしかない。さらに作業員らは重い金属枠の部品で豚を殴打してまでいた。

トラウマに悩まされる母豚たちは自身の子らが目の前で苦しむさまをも見せつけられていた。作業員が手荒に去勢と断尾を行なっている最中、幼子らは叫び暴れるが、母豚たちは何もすることができないのである。

日本ハムで虐待の生涯に生まれ落ちる動物たち

何千もの母豚たちが監禁され、人工授精によって繰り返し強姦される。彼女たちは子豚に次ぐ子豚を産み、その子豚たちは常に母のもとから引き離されて肉用または繁殖用に育成される。不潔な工場式畜産場での生涯を強いられなければ、母豚たちは子を産むに際し、土中に巣をつくって柔らかい草や葉で覆う。しかし日本ハムでは、身ごもった豚たちは不快な金属のスノコ床に立っていなければならない。休みなき幽閉、頻繁な授精と妊娠の数年間を過ごしたのち、母豚たちは衰えはてて屠殺場へ送られる。

あなたは豚の虐待を止めることに貢献できる

虐待は世界中の食肉産業に蔓延している。動物たちは命と感覚をもった存在ではなく商品として扱われる。ハム、ベーコン、ソーセージ、その他の動物性食品を食べなければならない人は誰もいない――今日では多くのレストラン、店、食堂でおいしいビーガン料理を選ぶことができる。豚や他の動物をあなたの食卓から一掃することはこれまでになく容易となっている。

豚肉その他の動物性食品をボイコットすることで、豚たちを助けてほしい。

原文:https://investigations.peta.org/nippon-ham-pig-farm-japan/(2021年9月30日アクセス)。

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追記1・日本ハムが定量目標を公表

ニッポンハムグループは、2021年11月の取締役会で「ニッポンハムグループアニマルウェルフェアポリシー」とともに、具体的な取り組み目標としてマテリアリティの定量目標を決定したとして、ウェブサイトで公表を行いました。

具体的には、以下のような施策・指標が掲げらています。

「たんぱく質の安定調達・供給」より抜粋

  • 全農場の妊娠ストール廃止(豚)
    2030年度末までに国内全農場にて完了※
  • 全処理場内の係留所へ飲水設備の設置(牛・豚)
    2023年度末までに国内全拠点に設置完了※
  • 全農場・処理場への環境品質カメラの設置
    2023年度末までに国内全拠点に設置完了※※ニッポンハムグループが資本を過半数保有する企業が対象

妊娠ストールの廃止目標が2030年と、かなり先であることは疑問ですが、具体的な数字が出てきているのは日本企業としては先進的と言えます。内情が外部に流出して初めて、企業は動くのだと実感します。

しかし、去勢や断尾については目標が掲げられていませんし、過密・多頭飼育が改善されるわけではないことを考えると、動画の状況から変化があると思えない部分も当然残ります。

日本ハムはアニマルウェルフェアのガイドラインも公表していますが、けがをさせないように丁寧に扱う等、当たり前のことが簡単に書かれているだけです。

監視カメラ設置で、暴力的な扱いはどの程度減るのでしょうか。これまで経営側が暴力を放置してきたことを考えると、カメラを監視する側の意識が変わらないことには意味がないと思います。

追記2・動物虐待罪の適用について

動画の日本ハムグループの養豚場での動物虐待について、日本の検察は不起訴処分としました。さらに検察審査会でも不起訴相当となったことをPETAアジアジャパンが報告しています。(2022年4月26日)

海外ではこうした畜産場での暴力についても立件され、有罪判決も出ますが、日本の司法はまだまだだということが明らかになってしまいました。

つまり、消費者が、豚肉を食べることを止めることでしか、こうした暴力を止めることができないのです。植物由来の代替肉や、大豆製品などに切り替えていきましょう。

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